ブレイザーズは9年ヘッドコーチを務めたテリー・ストッツと別れて新しいヘッドコーチを探していますが、候補者にはジェイソン・キッドやジェフ・バンガンディの名前が挙がっています。
しかしジェイソン・キッドはセルティックスと面談するという話が聞こえてきていますし、他にもペイサーズやマジックも新しいヘッドコーチを探しているのでそちらに行くのかもしれません。
そんな中でブレイザーズの新ヘッドコーチは誰になるのか?そして今後ロスターの大幅な再編はあるのか探っていきたいと思います。
ブレイザーズの新ヘッドコーチ候補
- チャンシー・ビラップス(現LA・クリッパーズアシスタントコーチ)
- サム・キャセール(現フィラデルフィア・76ersアシスタントコーチ)
- デビッド・イェーガー(現フィラデルフィア・76ersアシスタントコーチ)
- ジュワン・ハワード(現ミシガン大ヘッドコーチ)
- ケニー・アトキンソン(現LA・クリッパーズアシスタントコーチ)
- デビッド・ヴァンデンプール(前ミネソタ・ティンバーウルブズアシスタントコーチ)
- マイク・ダントーニ(現ブルックリン・ネッツアシスタントコーチ)
- ダービン・ハム(現ミルウォーキー・バックスアシスタントコーチ)
- ジョニー・ブライアント(現ニューヨーク・ニックスアシスタントコーチ)
- ネイト・マクミラン(現アトランタ・ホークス暫定ヘッドコーチ)
- ウェス・アンセルドJr.(現デンバー・ナゲッツアシスタントコーチ)
- マイク・ブラウン(現ゴールデンステイト・ウォーリアーズアシスタントコーチ)
- スティーブ・クリフォード(前オーランドマジックヘッドコーチ)
sportsbettingdime.comにブレイザーズのヘッドコーチ候補13人のオッズが出ていました。↓
ヘッドコーチ人事の話になると必ず名前が挙がるお馴染みの人もいますが、現在のヘッドコーチ候補の筆頭はチャンシー・ビラップスのようです。
ブレイザーズのヘッドコーチ人事については、GMのニール・オルシェイを中心に選定される見込みですが、リラードら主要選手の意向もある程度は尊重されるはずです。それではブレイザーズのヘッドコーチ選定の条件について調べていきます。
ブレイザーズのヘッドコーチ選定の条件とは?
- ニール・オルシェイGMとブレイザーズに今まで何らかの関わりがある。
- ディフェンスに定評がある。
- 現在のロスターをそのまま活かせる
オッズの中の人物でこの条件に当てはまらない人を除外していきます。
これまでブレイザーズと関わりのない人物
デビッド・イェーガー、ジュワン・ハワード、マイク・ダントーニ、ケニー・アトキンソン、ダービン・ハム、ジョニー・ブライアント、ウェス・アンセルドJr.、マイク・ブラウン、スティーブ・クリフォードの9人。
関わりがないからといって除外するのは危険ですが、これまでプレーオフ常連でまだまだ優勝を諦めていないブレイザーズのヘッドコーチを任せるわけですから、これまで一緒に仕事をしてきた人物や経験値の高い人物を選出したいはずと予想します。
ただし、この中にもディフェンスに定評のある人はいます。
ディフェンスに定評のある人物
2020/21シーズンのブレイザーズのディフェンスレーティングは29位でした。このディフェンスを改善できればもっとチームは強くなります。ではディフェンスに定評のあるコーチを順に追っていきます。
デビッド・イェーガー、ケニー・アトキンソン、ジョニー・ブライアント、ネイト・マクミラン、マイク・ブラウンの5人。
デビッド・イェーガーはグリズリーズHC時代(コンリー、ガソル、トニー・アレン、ザック・ランドルフらを中心としたディフェンシブなチーム)に、カンファレンスセミファイナルまで導いた実績があります。ただしこれまでブレイザーズとの直接の関係性は薄いです。
ケニー・アトキンソンはディフェンス力に定評のあったブーテンホルザーのホークス時代にアシスタントコーチをしていたのでディフェンシブなチーム作りに期待できます。さらにネッツをヘッドコーチとして率いたときは若手中心のロスターをプレーオフに導いたことなどが評価されていますが、やはりブレイザーズとはあまり関連性がありません。
ジョニー・ブライアントもやはりディフェンシブなチームであるジャズとニックスのアシスタントコーチを約7シーズン務めていることからディフェンスへの指導力が期待できます。ただしこれもブレイザーズとの関連性は薄いです。
ネイト・マクミランはペイサーズを4年連続でプレーオフに導いた実績のある、やはりディフェンスに定評のあるコーチですが、現在ホークスの暫定ヘッドコーチを務めており、恐らくホークスと契約延長になるでしょうからブレイザーズのヘッドコーチは難しいと思います。
マイク・ブラウンも2009年のキャブズ時代のコーチオブザイヤーやウォーリアーズの黄金時代を支えてこれまで3回の優勝を経験している名コーチですし、指導力には定評があります。そろそろアシスタントコーチではなくヘッドコーチに興味があれば候補の1人になるかもしれません。
そうなると残りはチャンシー・ビラップス、サム・キャセールの2人に絞られてきます。
ビラップスとキャセールのブレイザーズとの関連性
ビラップスは選手時代にクリッパーズのGMを務めていたオルシェイGMと繋がりがありました。しかしこれまでヘッドコーチとしてのキャリアはありません。ただし、選手時代はポイントガードとして優勝も経験していますし、同じポジションのリラードも相談しやすいかもしれません。
キャセールはこれまでブレイザーズとの関係性は薄いものの、フィリップ・サンダースやドック・リバースのアシスタントコーチを長年務めた経験がありますし、選手時代も3回の優勝経験があって、そろそろヘッドコーチになる可能性は高いです。
ただブレイザーズとの関連性という意味ではビラップスが有力でしょうか。
大穴はデビッド・ヴァンテルプールかもしれません。2012年~2019年までブレイザーズのアシスタントコーチを務めていましたし、リラードやマッカラムも彼を快く思っている様子がわかる記事が残っています。
現在のロスターを活かせる
ブレイザーズはオレゴン州を本拠地としている(都会ではない)ことから、選手を誘致するのが難しいとされています。さらに現行のロスターもリラード、マッカラムのデュオを中心としたチーム作りでチームサラリーにゆとりがありません。
ですので同じロスターで戦うか、リラードとマッカラムのデュオ解体かという噂で持ち切りです。ファンとしてはこのデュオをもっと観たいという人が多いでしょうし、個人的にもあまり解体してほしくありません。
契約状況を考えればリラード、マッカラム以外をトレードするかFAで引っ張ってくるかになりますが、そうなるとロバート・コビントン、ノーマン・パウエル、デリック・ジョーンズJr、ザック・コリンズ、エネス・カンターあたりがトレード要員になります。
ブレイザーズは選手層という観点で見るとロスターは充実している印象があります。ただどうしてもリラード、マッカラム、パウエルが並ぶとサイズの問題でディフェンスに難が出てきます。
FA選手の中で狙い目は、最近チームへの不満があると報道されたレイカーズのモントレズ・ハレルや来シーズンはベンチメンバーになると噂のウォーリアーズのケリー・ウーブレイJrなどがいます。
ハレルやウーブレイJrでディフェンスの改善が期待できるかは疑問が残りますが、仮にパウエルでどちらかを獲れればサイズの問題は改善できます。
他にもディフェンス職人としてダニー・グリーンやモーリス・ハークレス、オットー・ポーターJrなども狙い目でしょうか。
そろそろまとめに入ろうと思いますが、ブレイザーズにはあくまでリラード、マッカラムのデュオで優勝を狙ってほしいです。フランチャイズ愛の強い2人が別のチームに移籍してスーパーチームを結成しても素直に応援できるか分かりません。
できれば2人が望むヘッドコーチを呼んで、課題のディフェンスを改善し、納得の行くかたちで来シーズンを迎えてほしいものです。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。また更新します。
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