キングスのバディ・ヒールドは強豪チームの獲得候補によくリストアップされる実力者ですが、今回はそんなバディ・ヒールドの特徴に注目しつつ、今確認できるトレードの噂を探っていこうと思います。
バディ・ヒールドの近年のスタッツ
ヒールドのスタッツで注目したいのは出場試合数です。特にここ3シーズンはフル出場を果たしています。これは選手を評価する上でとても重要で、獲得を試みようとするチームとしても無視できない要素です。しかもここ数年はほとんどスターターとして30分以上の出場時間を得ているので、ヒールドはケガに強い選手という印象を持つ人も多いのではないでしょうか。
次に注目したいのは、FGA14.0本と3PA10.2本という数字です。これはヒールドの1試合あたりのシュートのほとんどがスリーポイントということになります。
続いて今シーズン、スリーポイントシュートを決めた本数順の表を見ると、ヒールドはカリーに次いで2位です。
ここまでヒールドのオフェンススタッツに注目してきましたが、シューターとして文句のつけようのない数字を残しています。
こんなヒールドですから欲しいチームはたくさんあるはず。ヒールドの契約内容を確認してみましょう。
ヒールドの契約
残り3年で6,000万ドルほどになりますが、リーグ2位のスリーポイント成功数で39%も決めているわけですから、この契約は破格と言ってもいいほどです。しかもケガに強いときたら人気が集中するわけです。
続いてヒールドのトレード候補として名前が挙がっているチーム、マーベリックスとヒートのトレードパッケージを確認してみましょう。
マーベリックスのトレードパッケージ
- マーベリックス獲得:バディ・ヒールド
- キングス獲得:ジョシュ・リチャードソン、ドワイト・パウエル
このトレード案はnbaanalysis.netによるものですが、キングスがヒールドを放出するのは既定路線であり、それがいつになるかということと、どれだけ良い条件を引き出せるかということが問題になっています。
リチャードソンとドワイト・パウエルは良い選手ですが、他のチームならもっと良い条件を引き出せそうな気がします。というわけで次はヒートのパッケージを確認してみましょう。
ヒートのトレードパッケージ
- ヒート獲得:バディ・ヒールド、デロン・ライト
- キングス獲得:ゴラン・ドラギッチ、アンドレ・イグダラ、プレシャス・アチウワ、2025年1巡目指名権
※赤い字はチームオプション、緑の字はクオリファイング・オファーになります。
こちらもnbaanalysis.netに紹介されていたものですが、先程のマブスのパッケージと比べるとヒートの方が1巡目指名権も付いているのでキングスにとって旨味がある気がします。
ただし1年だけドラギッチとイグダラのベテラン2人を抱えることになりますが、キングスがプレーオフに進出した場合は2人ともチームに残って活躍してくれるでしょうし、仮にプレーオフに進めなかったとしても他のチームが獲得を試みる可能性が高いです。
キングスはディアロン・フォックスがシーズンを通してケガなくプレーし続けてタイリース・ハリバートンが順調に成長すればプレーオフ進出も見えてきます。
ヒールドはウォルトンHCとの不仲が度々噂になっていますし、チームがウォルトンHC続投を決めた以上、やはりヒールドの放出はやむなしと考えるのが自然です。
今回はこの辺で終わりにします。最後まで読んでくださってありがとうございました。
https://theadmiral50.net/nba/2020-21-nba-trade