ESPNによれば、オラディポがロケッツの2年4,520万ドルの契約延長オファーを断ったようです。これによって今シーズン中にオラディポがトレードされるという予想が一層強まりました。
『clutchpoints.com』にオラディポ獲得を望んでいるチームはニックスとヒートという記事がありました。記事の内容は、ニックスもヒートもオラディポのディフェンス力に期待しているとのことです。
今回はそんなビクター・オラディポの今シーズンの活躍を主要スタッツやオフェンス面での活躍、ディフェンス面の貢献度を追っていこうと思います。
オラディポの2020/21シーズンの主要スタッツ(3月1日現在)
「TOT」はTOTALの略です。主要スタッツを見る限りではオラディポはペイサーズからロケッツに移籍しても大きな変化は確認できません。むしろロケッツのチーム状態を考えると若干のポイントダウンで抑えられているという印象を受けます。
続いてペイサーズ時代のオラディポのスタッツを振り返ります。ベストシーズンは2017/18シーズンで、この年はオールスター、MIP、オールNBA3rdチーム、オールディフェンシブ1stチーム、スティール王に選ばれています。
恐らくこのときのイメージが強く印象に残っているため、オラディポの完全復活に期待してしまうのだと思います。実際に2020/21シーズンは調子も上向いている印象を受けます。
シュートエリアと成功率について
続いて2020/21シーズンのシュートエリアと成功率についてです。「Restricted Area」はノーチャージングエリアのことを指すようです。
これを見ると今シーズンのオラディポは、ペイント内(特にリムアタック)と左コーナーのスリーを得意にしていることが分かります。
ディフェンス面の貢献度
今シーズンと2017/18シーズンのディフェンス面でのチームへの貢献度を表すスタッツの比較です。「CONTESTED SHOTS」はマッチアップした相手にタフショットを打たせた数です。これを見るとまだベストコンディションとは言えないのではないでしょうか。
続いて1:1でマッチアップしたポジション別のディフェンスの貢献度を表わす表を比較してみました。これによると1:1のディフェンスでは全盛期とそれほど変わらない高水準であることが分かります。
つまり1:1では上手くディフェンスできているということが数字に表れています。
これまでを振り返ると今シーズンのオラディポは、
- オフェンスは全盛期のパフォーマンスには及ばないものの、ペイントエリアと左コーナースリーの成功率が高い。
- ディフェンスはスティール、デフレクション、ルーズボール獲得数、タフショットにした回数などは全盛期を下回り、1:1では上手く対処している。
獲得候補のニックスもヒートも今のオラディポのパフォーマンスをよく見極めているはずなので、獲得には慎重になっていることでしょう。
ちなみにニックスとヒートのノーチャージングエリアのシュート成功率は、
- ニックス:59.1%(28位)
- ヒート:70.8%(1位)
左コーナースリーの成功率は、
- ニックス:42.0%(12位)
- ヒート:33.7%(27位)
ニックスはノーチャージングエリアの得点が少なく、左コーナースリーはリーグで真ん中よりやや上。ヒートは真逆です。
どちらがオラディポのオフェンスを活かせるのかは分かりませんが、どちらのヘッドコーチもディフェンスに重きを置くタイプだとは思うので、本当に獲得するかはオラディポの運動能力がどのくらい復調するかではないでしょうか。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。参考にしたサイトのリンクを貼っておきます。また更新する日まで。
https://theadmiral50.net/nba/2021-02-06-p-j-tucker
https://theadmiral50.net/nba/2021-02-23-demarcus-cousins
https://theadmiral50.net/nba/2021-02-21-blake-griffin
https://theadmiral50.net/nba/2021-02-20-andre-drummond
https://theadmiral50.net/nba/2021-01-19-victor-oladipo
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