先日セルティックスとサンダーの間にトレードが成立し、ケンバ・ウォーカーがサンダー、アル・ホーフォードがセルティックスへの移籍が決まりました。まだプレーオフの最中にトレードが成立するのは非常にレアなケースです。
今回はこのトレードの両チームの狙いが何を意味するのかを探っていきたいと思います。
まずはトレードの内容をチェックしてみましょう。
サンダー ↔ セルティックスのトレード
- サンダー獲得:ケンバ・ウォーカー、2021年1巡目16位指名権、2025年2巡目指名権
- セルティックス獲得:アル・ホーフォード、モーゼス・ブラウン、2023年2巡目指名権
ケンバ・ウォーカーのトレードの噂はよく聞こえてきていましたが、トレード先がサンダーで、しかも一見するとセルティックスが損しているかのような印象を受けた人も多かったのではないでしょうか。
それではサラリー面を比較してみましょう。
まずケンバ・ウォーカーのサラリーは2年7,370万ドル。そしてアル・ホーフォードは2年5,350万ドル。セルティックスはケンバ・ウォーカーとアル・ホーフォードを交換するだけで2,020万ドルのサラリーカットに成功したというわけです。
ウォーカーが昨シーズンのような活躍を続けていたらトレードしなかったかもしれませんが、ケガによって本来の実力が出し切れなかった今シーズンの状況を考えると致し方ありません。
指名権コレクターとなっているサンダーのことですから、今回獲得したケンバ・ウォーカーもトレードの駒のひとつとして捉えているのかもしれません。
サンダーの2021年ドラフト指名権の保有数
ちなみにこちらが今現在(2021年6月20日)のサンダーの2021年の指名権の保有状況です。1巡目3本、2巡目3本。今回獲得した16位と18位をセットにして順位を上げるトレードアップも考えられますし、誰かと交換するということもありそうです。このオフシーズンに大きく動く可能性も充分に考えられます。
続いてアル・ホーフォードとモーゼス・ブラウン獲得の意味について調べてみましょう。
ホーフォード獲得の意味
まずホーフォードは2016年~2019年までセルティックスでプレーしていたことを記憶している人も多いかと思います。
セルティックスからシクサーズに移籍した際にあまり上手く活躍できなかったことと、そのシクサーズで4年9,700万ドルという大型契約を結んだせいで評価を落としてしまいましたが、サンダーでは若手の育成のために出場機会を譲るなどの相変わらずな人格者ぶりを発揮しています。
ですのでセルティックスでも若手選手のメンター的な役割という一面も求められているはずです。もちろん高いバスケットボールIQを駆使したプレーは健在で、選手としてもまだまだ活躍できるはずです。
ブラウン獲得の意味
モーゼス・ブラウンについては、リバウンドに強い若手ビッグマンという印象がありますが、今回セルティックスが獲得に動いた理由は、3月にセルティックス戦で見せた活躍によるところが大きいようです。
この試合のブラウンは21得点、23リバウンドというモンスタースタッツを叩き出しています。恐らくはこの試合の活躍を見てスティーブンスは獲得に踏みきったのでしょう。
https://twitter.com/i/status/1405879466417700866
まだ21歳で将来性が楽しみなセンターをセルティックスは長期的なコアメンバーとして捉えているのかもしれません。しかもホーフォードとセットで獲得したことを考えると、ブラウンの心境は相当心強いのではないでしょうか。
というわけで今回は気になるトレードについて調べてみました。このままサンダーで使われないようならケンバ・ウォーカーがあまりにも気の毒なので、本人の望むチームにトレードしてあげてほしいものです。
今回はこれで終わりにします。最近どうやらこのブログは、ブログ内に自分のブログのリンクを多めに貼っていたことが原因でGoogleのペナルティを受けてしまっているようです。
これを解除するにはコツコツと良い内容のブログをアップするしか方法はないようです。しばらく読みにくいかと思いますがご了承ください。
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