ナゲッツのウィル・バートンの移籍先候補とは

先日、ナゲッツのウィル・バートンが1,470万ドルのプレイヤーオプションを拒否し、FAを表明した。というニュースが入ってきました。

といってもすぐにバートンがナゲッツを出ていくというわけではなく、まずはナゲッツとの交渉に入る模様です。

今回はそんなウィル・バートンについて興味を示しているチームがないか調べてみようと思います。

ウィル・バートンの成績について

出典:NBA.com

添付したのはレギュラーシーズンのスタッツです。56試合の出場で1試合平均12.7得点、4.0リバウンド、3.2アシストを記録しています。

シーズンの中盤にハムストリングにケガを追って約6週間の欠場があったものの、プレーオフに復帰し、3試合の出場で平均13.7得点、4.3リバウンド、2.7アシストの成績を残しています。

ナゲッツの直近の3シーズンではスターターに定着していますが、気になるのはケガが多いことです。来シーズンには31歳になるので本人としては次の契約で大型複数年契約を結びたいところでしょう。

それではナゲッツの来シーズンのチームサラリーと契約状況を確認してみましょう。

ナゲッツのチームサラリーについて

出典:HOOPSHYPE

2021/22シーズンのナゲッツのチームサラリーは1憶800万ドルほど。このシーズンのサラリーキャップの上限が1憶3,600~3,700万ドルになると予想されています。

ナゲッツのロスターで今後契約交渉が行う選手はウィル・バートンの他にポール・ミルサップ、ジャベール・マギー、オースティン・リバースなどがいます。

彼ら4人を維持しようとするとサラリーキャップの上限を超えてしまうので、誰かしら契約を見送るかトレードするという決断を下さなければなりません。

それがバートンになる可能性も充分に考えられます。そもそもナゲッツはドラフトや選手補強が上手いチームです。次はこれまでナゲッツが指名してきた選手の順位を調べてみました。

近年のナゲッツのドラフトと補強について

現在のナゲッツの主力となっている選手のほとんどがドラフトで指名してきた選手ということは、ナゲッツはドラフトが上手いということです。

  • ウィル・バートン:2012年2巡目40位
  • ニコラ・ヨキッチ:2014年2巡目41位
  • ジャマール・マレー:2016年1巡目7位
  • モンテ・モリス:2017年2巡目51位
  • マイケル・ポーターJr:2018年1巡目14位
  • ファクンド・カンパッソ:ドラフト外

今となってはヨキッチが2巡目41位まで残っていたことが意外ですが、バートンもモリスも2巡目ですし、マイケル・ポーターJrもケガで評価が下がっていた中で指名していることから、ナゲッツがドラフトが非常に上手いということがわかります。

カンパッソについてはユーロリーグやアルゼンチン代表の活躍もあって国際的には有名だったものの、20代後半の選手をよくNBAに引っ張って、今やチームの主力に定着させています。

また、今はトレードで出してしまったのでチームにはいませんが、ゲイリー・ハリスも2014年1巡目19位で指名しています。

ここまでを振り返ると疑問に思うのが、ドラフトが上手なナゲッツが30歳を超えるバートンを大枚をはたいてまでチームに残すのか?ということです。

長年チームで歩みをともにしてきた感情を無視できればバートンとの契約を見送るか、サイン&トレードで見返りを得る方がナゲッツにとってチームの強化につながるのではないでしょうか。

というわけでここでやっと今回のテーマであるウィル・バートンの移籍先候補に話が戻ります。現在確認できるものを見てみましょう。

ウィル・バートンの移籍先候補

nbaanalysis.netによると、バートンがナゲッツから離れる場合の移籍先候補は、ペリカンズグリズリーズニックスが有力になるようです。

ペリカンズはレギュラーシーズンの3PAが30.4本の25位、成功率も34.8%でリーグ26位と振るいません。バートンなら1試合平均4.6本打って38.1%の数字が期待できるので補強候補として最適ですし、チームサラリーもの余裕があります。

グリズリーズは今後さらにプレーオフの上位を目指す若手中心の勢いのあるチームです。主力バックコート陣もジャ・モラント、ディロン・ブルックス、デズモンド・ベインなどの他にベテランを加えておきたいところです。そういった意味ではプレーオフ常連ちーむであるナゲッツのスターターを務めているバートンなら獲得は理にかなっています。

ニックスはデリック・ローズやレジー・ブロック、アレック・バークスなどとの契約交渉に入るわけですが、このうちの誰かとの契約を見送る場合、バートンが獲得候補になるとみられています。チームも若手中心のロスターなので、バートンのようなベテランガードの獲得は良い方向に向きそうです。

ここまでバートンの移籍先候補3チームの状況を確認しましたが、どのチームも確かにバートンがフィットしそうです。

続いてはナゲッツの2021年のドラフトについて調べてみました。

ナゲッツの2021年のドラフトについて

出典:tankathon.com

ナゲッツの2021年のドラフトは26位を持っていて、指名するのはヒューストン大3年生のシューティングガード、クエンティン・グライムスと予想されています。

グライムスは3&Ⅾタイプの選手で、2020/21シーズンは30試合の出場で平均17.8得点、3P%40.3%の数字を残しています。

出典:USA TODAY Sports

ナゲッツが彼を指名するとは限りませんが、もしガードの選手を指名するなら、バートンやオースティン・リバースの出場時間とシェアする見込みになります。

ナゲッツはジャマール・マレーが2021年4月に負ったACLの損傷によって長期離脱することがわかっています。復帰の時期は早くても8か月はかかる見込みなので年内に間に合うか、大事を取って年明け以降になる見込みではないでしょうか。

幸いナゲッツはマレーがいなくても充分にレギュラーシーズンを戦えるだけの戦力を備えています。

そうなるとケガの多いウィル・バートンにも無理をさせずに、若手選手と出場時間をシェアしていけば、プレーオフではさらに上にステップアップできそうです。

今回はこの辺で終わりにします。最後まで読んでくださってありがとうございました。また更新します。今回も参考にしたサイトと関連するブログのリンクを載せておきます。

https://www.yardbarker.com/nba/articles/a_2021_offseason_preview_for_the_denver_nuggets/s1_14822_35395055

https://www.nbaanalysis.net/2021/07/20/nba-rumors-4-ideal-free-agency-destinations-for-will-barton/

https://theadmiral50.net/nba/2021-04-10-nba-mvp

https://theadmiral50.net/nba/2021-01-26-nets-target

https://theadmiral50.net/nba/2020-21-nba-trade

https://theadmiral50.net/nba/jamal-murray-donovan-mitchell

https://theadmiral50.net/nba/jonathan-isaac-injury

https://theadmiral50.net/nba/2020-12-11-2020-21-nuggets



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