ナゲッツとジャズの1stラウンドは歴史に残る戦いの末、ナゲッツが勝利しました。試合後にジャマール・マレーとドノバン・ミッチェルが健闘を称えあう姿には胸が熱くなりました。
Respect pic.twitter.com/OyinUjvhiv
— Michael Lee (@MrMichaelLee) September 2, 2020
今回はそんなナゲッツ対ジャズのエース対決を振り返るとともに、ナゲッツ勝利の決め手となったできごとに注目していきます。
ジャマール・マレーとドノバン・ミッチェルのスタッツ
2人のエースがそれぞれこのシリーズで残したスタッツを確認してみます。
- ジャマール・マレー 平均出場時間38.1分、31.6得点、5.6リバウンド、6.3アシスト、FG%55.0%、3P%53.3%FT%92.0%
- ドノバン・ミッチェル 平均出場時間37.7分、36.3得点、5.0リバウンド、4.9アシスト、FG%52.9%、3P%51.6%、FT%94.8%
ちなみにこの2人が7試合で得点した合計得点475得点は、1つのシリーズで2人の選手が得点した最高得点になるそうです。アメリカってこういうデータ好きですよね。
3日間の中断でゲイリー・ハリスが怪我から復帰したこと
続いて勝敗を分けたポイントのひとつに、ナゲッツのゲイリー・ハリスの復帰が挙げられます。今シーズンのハリスは腰のケガの影響で個人スタッツを昨年よりも落としています。それでも第6戦に復帰すると、ミッチェル相手に好ディフェンスを見せて、大事な場面でスティールに成功するなどの活躍を見せました。
人種差別問題への抗議行動が3日間の期間延長をもたらして、結果としてハリスのケガの回復に役立ったことはナゲッツにとって大きなアドバンテージを生みました。
ナゲッツとジャズのベンチポイントの差が勝敗を分けた
次にナゲッツとジャズのベンチポイントの差についてです。
このシリーズのベンチプレーヤーの得点に関してだけを見ると、ナゲッツ25.1得点、ジャズ30.3得点と、ジャズが上回っていますが、大事な場面で起用できる選手の数でいうとナゲッツが上でした。
ナゲッツにはマイケル・ポーター・JR、トーリー・クレッグ、ゲイリー・ハリス、メイソン・プラムリーなどが出場時間を得ていましたが、ジャズはジョーダン・クラークソン以外はあまり活躍できていませんでした。
ジャズにボグダン・ボグダノビッチがいればまた違う結果になっていたかもしれません。
ミッチェルはマックス契約、ゴベアはスーパーマックス契約を控えるという問題
ミッチェルはNBA3シーズンを終えて、今後5年1憶7,000万ドルの契約延長が確実視されています。このシリーズの活躍を見る限りでは当然の結果と考えていいと思います。
問題なのは次のゴベアの契約延長が『スーパーマックス契約』に該当するということです。
スーパーマックス契約については条件があって、ルーキーから同じチームに7以上~在籍するというもので、ゴベアは7シーズンをジャズで過ごしているためこれに該当します。
さらにゴベアは『ケビン・デュラントルール』にも該当しています。
- ALL-NBA Team(1st~3rd)”に直近のシーズンで選出or3年以内に2度選出
- DPOY(最優秀守備選手)”を直近のシーズンで受賞or3年以内に2度受賞
- MVPをここ直近3シーズン以内に受賞
スーパーマックス契約は、チームサラリーの35%の金額で最大5年の契約延長を結ぶことができるため、ゴベアの場合は5年2憶6,000万ドルと予想されています。
もしゴベアがスーパーマックス契約を結んだ場合の最終年は、35歳のときに年俸5,000万ドル(50憶円)なんていうことになります。このままケガをせずにプレーし続けてくれればいいのですが、ジョン・ウォールのようにケガをして試合に出ていないのに高年俸ということになるとチームは行き詰ってしまいます。
番外編 スナイダーHCのスキニーパンツの着こなしと勝率について
Jazz deserve to lose the series if Quin Snyder wears those pants again pic.twitter.com/UWTPz8L6WF
— Kicks Lifted (@kickslifted) August 31, 2020
ジャズのクイン・スナイダーHCがスキニーパンツで指揮した試合は0勝2敗と良くないらしく、そのことがディスられていました。すごく格好良い人だと思いますけど、結果に結びつかないといろいろ言われてしまうようです。
まとめ
現在23歳の2人のエースが繰り広げた死闘は、歴史に残るものでした。ジャズは来シーズンに向けてミッチェル、ゴベア、ジョーダン・クラークソンの契約問題に向き合わないといけません。
ナゲッツは中1日でクリッパーズと戦わないといけないハードなスケジュールが待っています。ジャマール・マレーの打撲や選手達の疲労も心配です。スケジュールのことを考えるとナゲッツはなかなか苦しいですが、この勢いをカンファレンスセミファイナルでも見せてほしいですね。
このブログで参考にしたサイトです。勉強になりました。
https://jasonkido.hatenablog.com/entry/2019/07/29/220546