2020年オフシーズンにFAになる選手達の評価について

  • 2020年6月29日
  • 2022年3月9日
  • NBA
  • 51view
  • 0件
NBA NO IMAGE

2020年にFAになる選手は、2021年に比べるとスター選手が少ないと言われていますが、それでも移籍先ではスターになる可能性を秘めた選手がたくさんいます。そこで、HOOPSHYPEのBryan Kalbrosky氏の2020年6月26日の記事を元に、FAになる選手達の今シーズンのスタッツやチームへの貢献度を確認していきたいと思います。

1.モントレズ・ハレル Montrezl・Harrell LA・クリッパーズ

ハレルはシーズン中断までに63試合の出場で平均得点18.6、リバウンド7.1、アシスト1.7、ブロック1.1を記録しています。そのうち61試合はベンチからの出場でありながら、同じくチームメイトのルー・ウィリアムズとのピックアンドロール数ではリーグで3位である241本を決めています。ESPNのティム・ボンテンプ氏によると、ハレルの推定年俸は1,200万ドル~1,800万ドルになるそうです。

おそらくクリッパーズは契約を延長すると思いますが、あまりに高額になるようなら手放さざるを得ないかもしれません。彼のようなアンダーサイズで体を張る選手はケガのリスクが高いので、高額年俸を結ぶことに躊躇してしまう傾向があるからです。

2.ダニーロ・ガリナリ Danilo Gallinari オクラホマシティ・サンダー

ガリナリはサンダー移籍1年目で、55試合出場、平均得点19.2、リバウンド5.5、アシスト2.1、スリーポイント成功率40.9%のスタッツを記録し、チームをウェスタンカンファレンス5位の位置に押し上げる活躍をしています。

今シーズンのサンダーでの活躍を見る限りではサンダーとの契約延長が既定路線かと思いますが、2008年にドラフト6位で指名したニックスが獲得を狙っていると噂されています。ガリナリのようにサイズもあってスリーポイントも高確率で決められる選手はFAでも人気が高いので、正直どこに行くかは予想できません。

3.フレッド・バンブリート Fred VanVleet トロント・ラプターズ

バンブリートは今シーズンここまで、48試合で平均得点17.6、リバウンド3.8、アシスト6.6、スティール1.9、スリーポイント成功率38.8%の高いパフォーマンスを残しています。今シーズンはケガによる欠場もありましたがすべてスターティングメンバーとして試合に出場して、チームをイースタンカンファレンス2位の位置まで押し上げています。

ESPNのボビーマークス氏によると、リーグが中断するまでの彼の推定年俸は、2,500万ドル~3,000万ドルになると予想しています。ドラフト外からNBA入りした選手がこれだけの年俸をもらえるとしたら夢のある話です。バンブリートとラウリーはラプターズにとってなくてはならない存在なので、ラプターズとの契約延長を期待します。

4.ボグダン・ボグダノビッチBogdan Bogdanović サクラメント・キングス

ボグダノビッチは55試合出場で、平均得点14.5、リバウンド3.2、アシスト3.2、スリーポイント成功率36.1%を残しています。チームはウェスタンカンファレンス11位で、8位のグリズリーズとの差は3.5ゲーム差ですので、再開後の活躍次第はオフシーズンの契約内容も大きく変わってくるはずです。

キングスのオフシーズンの最重要事項は、このボグダノビッチとの契約延長になるので、ボグダノビッチが他のチームに移籍する可能性は低いと考えられています。残りのシーズンでの活躍に期待しましょう。

5.ジョーダン・クラークソン Jordan Taylor Clarkson  ユタ・ジャズ

クラークソンは34試合すべてをベンチから出場して平均得点15.1、2.7リバウンド、2.0アシスト、スリーポイント成功率36.8%と、チームのウェスタンカンファレンス4位に大きく貢献しています。シーズン途中にキャブズからのトレードでジャズにやってきてからは、ジャズのベンチ得点26.9を36.3に引き上げるなど効果的な活躍をしています。またクラークソンがコートにいるときはオフェンスレーティングが117.5にまで引き上げられ、今シーズンオフェンシブレーティングリーグ1位のマーベリックスの115.8を上回ります。

クラークソンの今シーズンのサラリーがおよそ1,343万ドルほどだったので、契約延長後にいくらで落ち着くかはわかりませんが、チームとしては必ずキープしておきたい選手です。

6.ジェレミー・グラント Jerami Grant デンバー・ナゲッツ

グラントは64試合で平均得点が11.6、リバウンド3.5、アシスト1.2、スリーポイント成功率40%を記録し、チームのウェスタンカンファレンス3位に貢献しています。グラントはチームのピックアンドロールとピックアンドポップにおいて重要な存在で、特にスリーポイントを高確率で決められることから市場人気が高まっています。

サンダーにいたときよりもやや出場時間が減っていますが、ナゲッツにはフィットしていることから、現在の934万ドルの契約を考えるとかなりお得な選手です。FAの選手の中でも若手で実力のあるグラントは注目度が高い選手なのでもっと高評価しているチームも多いと思います。他のチームに移籍する可能性も充分にあります。

7.デリック・ジョーンズJr Derrick Labrent Jones Jr. マイアミ・ヒート

デリック・ジョーンズJrは51試合の出場で、平均得点8.9、リバウンド4.2、アシスト1.1、スリーポイント成功率が27%と低いものの、主にベンチからの出場でヒートにとっては良いオプションになっています。2019/20シーズンにはダンクチャンピオンになったことで一躍有名になりました。キャリア3年目で徐々にスタッツを伸ばしているまだ23歳の選手です。本人はヒートでプレーしたいと語っていますが、ブルズやキャブズが獲得する噂があります。

8.ハリー・ジャイルズ Harry Lee Giles III サクラメント・キングス

ジャイルズはNBA4年目で38試合に出場し、平均得点7.0、リバウンド4.2、アシスト1.3ですが、36分換算では平均得点17.8、リバウンド10になり、複数のチームからのトレードオファーがあるようです。キャリア3年目で96試合しか出場していないため、健康を維持できれば長期契約や高額契約が期待できる選手です。キングスは契約延長の方向でいるようです。

9.他のFA選手について

他にもこのオフシーズンにはクリッパーズのマーカス・モリス、ヒートのジェイ・クラウダー、レイカーズのコールドウェルポープなどのウィングの中堅選手も対象になっており、そのディフェンス力やゲームの途中から流れを変えるような渋い選手達の動向にも注目が集まります。

ベテラン選手ではラプターズのマーク・ガソルサージ・イバカ、ヒートのゴラン・ドラギッチ、クリッパーズのレジー・ジャクソン、バックスのウェズリー・マシューズ、ナゲッツのポール・ミルサップ、サンダーのナーレンズ・ノエル、ブレイザーズのハッサン・ホワイトサイドなどがいて、彼らの存在にも注目が集まります。

まとめ

ここまで2020年のオフシーズンのフリーエージェント対象選手を確認してみましたが、ハレルやバンブリートはこれからプレーオフを狙うようなチームによっては、エースになる可能性を感じられる選手になるため、所属チームでマッチしなかった場合には驚くようなトレードが行われるかもしれません。

まずはシーズン再開後の彼らの活躍を目の当たりにして、オフシーズンの動向を見守っていきたいと思います。元のニュース記事のリンクを貼っておきますので気になる方はご覧ください。↓

https://hoopshype.com/lists/nba-free-agents-orlando-bubble-season-montrezl-harrell-fred-vanvleet/

 

Translate »