今シーズンはウェスタンカンファレンス2位に着けている、サンズのクリス・ポールに注目していこうと思います。サンズが好調な原因はクリス・ポールによるところが大きいと思いますが、では具体的にどんな影響をもたらしているのかをスタッツを見ながら検証していきます。
検証の仕方は今シーズンと昨シーズンのサンズの成績やクリス・ポールが出場しているときと出場していないときのサンズの成績(オンコート/オフコート比較)、シュート成功率の比較、最も多いラインナップでの成績の比較、クラッチタイムでの成績の比較などで比較していこうと思います。
サンズの今シーズンと昨シーズンの成績
※2020/21シーズンの成績は4月5日までです。
まず注目したいのはチームを勝たせているということです。勝率が7割を超えていますが、パッと見た感じでは昨シーズンとそんなに違わないような印象を受けます。しかしよく見るとFG%や3PA、3P%が上がっていたり、+/−の指標でも大きな違いがあります。
この+/₋はチームの得失点差を表わす数値なので、次はオフェンスレーティング、ディフェンスレーティング、ネットレーティングの観点で比較していきます。
オフェンス・ディフェンス・ネットレーティング比較
この比較では大きな変化を見つけられました。得点が増えて失点が減っているのでネットレーティングに大きな変化が見られました。またクリス・ポールがハーフコートオフェンスを得意としているため、ペースも若干遅くなっていることが数値にも表れています。
クリス・ポールのオンコート/オフコートスタッツ比較
この指標では先程の比較よりはあまり大きな変化が見つけられませんでしたが、ネットレーティングを見るとクリス・ポールが出ていないときの方が、低い数値になっています。
これはクリス・ポールが出場している方がチームの成績が向上していることを表わしています。
シュート成功率の比較
次はシュート成功率の比較です。ここでは大きな変化を見つけられました。今シーズンの方が大幅に成功率を上げています。昨シーズンよりもチームオフェンスが機能していることが分かります。
選手のラインナップでの比較
次は今シーズン最も多いラインナップと、昨シーズンの2組のラインナップでの比較です。これを見ると昨シーズンのサンズは決して悪いチームではなかったことがよく分かります。それでも勝利数に大きな違いがあるのは、昨シーズンはエイトンの出場停止があったり、終盤に勝ちきれないなどの影響がありました。
クラッチタイムでの成績比較
終盤に勝ちきれなかったかどうかを検証するために、今シーズンと昨シーズンのクラッチタイムでの成績を引っ張ってきました。
これを見ると今シーズンの方がほとんどの項目で成績が向上しています。ちなみに今シーズンのクラッチタイムでの勝率が10位なのに対して、昨シーズンは19位でした。
クリス・ポールの加入がクラッチタイムでの強さに影響していることが分かります。
クリス・ポールは年俸の高さから一時は不良債権のような報道をされることもありましたが、昨シーズンのサンダーでの活躍から、その評価を一転させました。今シーズン、サンズがどこまで行くのか?今後も注目していきたいですね。
今回はここまでにしようと思います。最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございます。
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