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— Portland Trail Blazers (@trailblazers) July 15, 2020
というわけで、今シーズンは約2シーズンぶりのNBAということもあって、ややぽっちゃり気味に見えたカーメロですが、シーズン中断中にスリム化に成功したようです。以前よりもフットワークが軽そうでかなり俊敏になった様子が伺えます。
そこで今回の本題である、「カーメロ・アンソニーがスモールフォワードに戻ってプレーしたらシーズン中断前よりも活躍できるか?」というテーマで話を進めていきます。
シーズン中断までのブレイザーズのスターター
PG リラード SG マッカラム SF アリーザ PF カーメロ C ホワイトサイド
このラインアップだとカーメロがパワーフォワードに入ることが多いのですが、カーメロの本来の適正ポジションがスモールフォワードということを考えると、オフェンスでもディフェンスでもどこか無理が生じてくるため、本当の実力が出しにくいと言っていいでしょう。
しかしブレイザーズは、長いシーズン中断によって昨年の好調なチームを支えたヌルキッチとコリンズがいよいよケガから復帰します。2人がすぐにトップフォームに戻るとは考えにくいですが、頼れるビッグマンの2人が復帰すればカーメロはスモールフォワードに戻ってプレーしやすくなります。そういった意味での今回の減量だと個人的には思っています。
万全な状態のスターター
PG リラード SG マッカラム SF カーメロ PF コリンズ C ヌルキッチ
アリーザがシーズン再開後にプレーしないことが決まっているため、カーメロがスライド式にSFに入ることが予想されます。コリンズ、ヌルキッチ、ホワイトサイドでローテーションすることになると思いますが、選手層が厚くなりました。
今回はカーメロが主役のブログなので、カーメロのオンボールディフェンスについてのスタッツを調べてみました。
POS | TIME% | TOV | BLK | FGM | FGA | FG% | 3PM | 3PA | 3P% | FTA | SFL | |
Carmelo Anthony | C | 9.7 | 4 | 1 | 19 | 34 | 55.9 | 2 | 3 | 66.7 | 12 | 4 |
F | 68.7 | 35 | 14 | 121 | 270 | 44.8 | 47 | 136 | 34.6 | 65 | 33 | |
G | 21.7 | 15 | 3 | 66 | 154 | 42.9 | 47 | 107 | 43.9 | 35 | 15 | |
TOTAL | 100 | 54 | 18 | 206 | 458 | 45 | 96 | 246 | 39 | 112 | 52 |
出典:NBA.com
この表ではマッチアップした相手選手のFG成功率とスリーポイント成功率をどれだけ抑えられたかという点に焦点を当てています。POSはディフェンスでマッチアップしたポジション、TIME%はそのマッチアップしたポジション別の比率、TOVはターンオーバーを誘発した本数、BLKはブロックした本数、FGM・FGAはシュートを決められた・打たれた本数、3PM・3PAも同様、FTAはフリースローを与えた(打たれた)本数、SFLはシューティングファール数を表しています。
これを見るとカーメロは体格差でミスマッチになるセンターと10%近くもマッチアップしています。減量してスモールフォワードになれば、センターのとマッチアップする機会が減って、逆にガードとは増える確率が増えます。フットワークが軽くなればフォワードの選手やガードの選手へのディフェンスは良くなることが期待できます。
続いてスモールフォワードでプレーしていたときに獲得した個人タイトルを振り返ります。
ナゲッツ~ニックス時代のカーメロ・アンソニー(2003年~2017年)
NBAでの主な個人タイトル
- 得点王:2013
- オールNBAセカンドチーム:2回 2010、2013
- オールNBAサードチーム:4回 2006、2007、2009、2012
- 月間MVP:6回
このナゲッツ~ニックス時代はチームのエースとして活躍したので、いまブレイザーズで求められている役割とは違います。それでもシェイプアップしたカーメロ・アンソニーがどこまで活躍できるか今から楽しみです。