ボブ・マイヤーズGMがウォリアーズで行なったトレード・補強まとめ

2023年6月末をもって、ウォリアーズのGM職の辞任を発表したボブ・マイヤーズ。

彼が2011年4月にアシスタントGMからスタートしたウォリアーズとの関係は2023年6月まで続きました。

その間、チームはファイナルに6回進出して優勝4回という輝かしい成績を残しています。

今回はそんなボブ・マイヤーズがウォリアーズで行なった主なトレードや契約を時系列順に辿っていこうと思います。

目次

2011/12シーズン:アシスタントGM時代

ドラフト指名

  • クレイ・トンプソン:2011年1巡目11位で指名
  • チャールズ・ジェンキンス:2022年2巡目44位で指名 

シーズン中のトレード・FA獲得選手

  • ジャレット・ジャック:3チーム間トレードで獲得 ※このシーズンのシックスマン賞で3位にノミネート
  • チャールズ・ジェンキンス:2巡目指名権と引き換えにシクサーズにトレード
  • ブランドン・ラッシュ:ペイサーズからルー・アムンソンとのトレードで獲得
  • ケント・ベイズモア:ドラフト外で獲得
  • ネイト・ロビンソン:FAで獲得

最終成績

23勝43敗:カンファレンス13位。プレーオフ進出を逃す。※ロックアウトのため短縮シーズン

マーク・ジャクソンHC体制の中、ケガ人続出で成績は振るわず。

2012/13シーズン:ボブ・マイヤーズGMに昇格

シーズン前のトレード

  • モンタ・エリス:アンドリュー・ボーガット、スティーブン・ジャクソンとのトレーでバックスに放出

当時チームのエースだったモンタ・エリスをトレードで放出しています。これでチームはカリーを中心としてチーム運営に本格的に舵を切ります。

ドラフト指名

  • ハリソン・バーンズ:1巡目7位で指名
  • フェスタス・エジーリ:1巡目30位で指名
  • ドレイモンド・グリーン:2巡目35位で指名

主なトレード・FA・契約更新

  • ステフィン・カリー:4年4,400万ドルで契約延長
  • アンドレ・イグダーラ:3チーム間トレードで1巡目指名権3本、2巡目1本との引き換えに獲得
  • セス・カリー:ドラフト外で獲得
  • カール・ランドリー:2年800万ドルで契約
  • マリース・スペイツ:FAで獲得 ※2013年~2016年まで在籍

最終成績

47勝35敗ウェスト6位:カンファレンスセミファイナルで敗退

ついにカリー、トンプソン、グリーンのコアメンバーが揃ってプレーオフにも進めるようになりました。バーンズやイグダーラの加入も大きいです。

2013/2014シーズン:マーク・ジャクソンHC最終年

ドラフト指名

  • ネマニャ・ネドヴィッチ:1巡目30位で指名

主なトレード・FA・契約更新

  • アンドレ・イグダーラ:4年4,800万ドルで契約
  • スティーブ・ブレイク:レイカーズとのトレードで獲得
  • ショーン・リビングストン:FAで3年1,600万ドルで契約

最終成績

51勝31敗:ファーストラウンドで敗退

ファーストラウンドでクリッパーズに7戦で敗れたこともあって、チームはマーク・ジャクソンを解雇しました。そしてシーズンオフにスティーブ・カーと契約します。

2014/15シーズン:スティーブ・カーHCに就任

ドラフト指名

なし

主なトレード・FA・契約更新

  • スティーブ・カー:5年2,500万ドルで契約
  • レアンドロ・バルボーサ:FAで獲得

最終成績

67勝15敗:カリーシーズンMVPそしてNBAチャンピオンに

ついにリーグ制覇。ファイナルはキャブスと争ってファイナルMVPはイグダーラが獲得。プレーオフMVPとしてカリーが受賞してもよかったのでは?と個人的には思います。またスティーブ・カーは新人コーチでリーグ制覇という快挙を達成します。

2015/16シーズン:73勝9敗のシーズン最多勝記録達成

ドラフト指名

  • ケボン・ルーニー:1巡目30位で指名

主なトレード・FA・契約更新

  • デビッド・リーをトレードで放出:キャップスペースを空ける

最終成績

73勝9敗というブルズが保持していたシーズン最多勝記録を更新するという大成功のシーズンでしたが、ファイナルでキャブスに敗れて連覇はできませんでした。しかしカリーはシーズンMVP、カリー、トンプソン、グリーンの3人がオールスター選出という快挙を達成しています。

2016/17シーズン:ケビン・デュラントの加入

ドラフト指名

  • ダミアン・ジョーンズ:1巡目30位で指名
  • パトリック・マッコー:2巡目38位で指名

主なトレード・FA・契約更新

  • ケビン・デュラント:FAで2年5,430万ドルで獲得
  • デビッド・ウエスト:FAで獲得 ※契約金不明
  • ザザ・パチュリア:FAで獲得 ※契約金不明
  • ジャベール・マギー:FAで獲得 ※契約金不明
  • ハリソン・バーンズ:FAでチームを離れる

最終成績

67勝15敗。ファイナルでキャブスと対戦し、プレーオフを16勝1敗という圧倒的な強さで制覇しました。またカリー、トンプソン、グリーンに加えてデュラントもオールスターに選出されるという快挙を達成しています。

2017/18シーズン:リーグ連覇達成

ドラフト指名

  • ジョーダン・ベル:2巡目38位で指名

主なトレード・FA・契約更新

  • ステフィン・カリー:再契約
  • ケビン・デュラント:再契約
  • アンドレ・イグダーラ:再契約
  • ショーン・リビングストン:再契約
  • デビッド・ウエスト:で再契約
  • ザザ・パチュリア:再契約 
  • ジャベール・マギー:再契約

チームの方針で契約内容は不明です。

最終成績

58勝24敗。ファイナルで4年連続キャブスと対戦して連覇を達成します。尚この年でデビッド・ウエストが引退します。

2018/19シーズン:ファイナルでラプターズに敗れ、3連覇はならず

ドラフト指名

  • ジェイコブ・エバンス:1巡目28位で指名

主なトレード・FA・契約更新

  • デマーカス・カズンズ:FAで獲得

最終成績

57勝25敗。ファイナルでラプターズに敗退。3連覇とはなりませんでした。しかもプレーオフでデュラントをアキレス腱断裂、トンプソンを膝の前十字靭帯断裂という大怪我で失うことになりました。

2019/20シーズン:プレーオフ進出を逃す

ドラフト指名

  • ジョーダン・プール:1巡目28位で指名
  • アレン・スマイラギッチ:2巡目39位で指名
  • エリック・パスカル:2巡目41位で指名

主なトレード・FA・契約更新

  • ケビン・デュラント:FAでネッツに移籍
  • デアンジェロ・ラッセル:デュラントとのトレードで獲得→その後ウィギンズとのトレードで放出
  • アンドレ・イグダーラ:トレードでグリズリーズに放出。2024年1巡目指名権も放出
  • アンドリュー・ウィギンズデアンジェロ・ラッセルとのトレードで獲得

最終成績

15勝50敗。コロナウィルスのパンデミックにより、変則的な短縮シーズンをチームはカリーのケガなどによって大きく負け越しました。しかしそれによってウィギンズを獲得するなどの良い動きはありました。

2020/21シーズン:2シーズン連続でプレーオフを逃す

ドラフト指名

  • ジェイムズ・ワイズマン:1巡目2位で指名
  • ニコ・マニオン:2巡目48位で指名
  • ジャスティニアン・ジェサップ:2巡目51位で指名

主なトレード・FA・契約更新

マーキーズ・クリスやブラッド・ワナメイカーをトレードで放出するなどの動きはあったものの、特に目立ったトレード・FAはありませんでした。

最終成績

39勝33敗。カリーが得点王を獲得するもトンプソンが今度はアキレス腱断裂で全休となり、2シーズン連続でプレーオフを逃します。また全体2位で獲得したワイズマンもケガなどにより目立った活躍もなくシーズンを終えています。

2021/22シーズン:コアメンバーが戻ってファイナル制覇

ドラフト指名

  • ジョナサン・クミンガ:1巡目7位で指名
  • モーゼス・ムーディー:1巡目14位で指名

主なトレード・FA・契約更新

  • ステフィン・カリー:4年2憶1,500万ドルで再契約
  • オットー・ポーターJr:FAで獲得
  • アンドレ・イグダーラ:FAで獲得
  • ゲイリー・ペイトンⅡ世:FAで獲得

最終成績

53勝29敗。ファイナルでセルティックスを4勝2敗で破って優勝。カリー、トンプソン、グリーン、イグダーラは4回目の優勝となります。

2022/23シーズン:ケガ人続出のシーズン

ドラフト指名

  • パトリック・ボールドウィンJr:1巡目28位で指名
  • ライアン・ロリンズ:2巡目44位で指名
  • ギ・サントス:2巡目57位で指名

主なトレード・FA・契約更新

  • アンドリュー・ウィギンズ:4年1憶900万ドルで契約延長
  • ジョーダン・プール:4年1憶4,000万ドルで契約延長
  • ダンテ・デビンチェンゾ(キングス):FAで2年930万ドルで契約
  • ケボン・ルーニー:3年2,550万ドルで契約延長

最終成績

44勝3敗。ウエスト6位でプレーオフに進むも、カンファレンスセミファイナルでレイカーズに2勝4敗で敗れてシーズンを終えました。プレーオフではカリーは調子が良かったものの、トンプソンやグリーン、プールなどが精彩を欠いた印象でした。

まとめ

これまでボブ・マイヤーズの2011年のアシスタントGM時代からの仕事を振り返ってきましたが、エースのカリーを中心にクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドレ・イグダーラ、さらにはケビン・デュラントまで揃えたマイヤーズの功績は計り知れません。

今後マイヤーズがどのようなキャリアを送るのかは分かりませんが、しばらくはプレッシャーから解放された日々を送るのかもしれません。

というわけで今回はここで終わりにします。今回はWikipediaやtankathonなど複数のサイトを何度も確認してまとめました。ひとつのチームの補強を時系列順にまとめたサイトは自分が確認した限りではなかったと思います。そういった意味では良いまとめサイトになったのではないかと思います。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。

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