お勧めの本を紹介します

いままで読んできて面白かった本を紹介していけたらと思っていますので、なんか良い本ないかな?と思ったらたまに覗いて行ってください。

池井戸潤『下町ロケット』シリーズ

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池井戸潤の代表作なので今更ここで紹介するのもどうかと思いましたが、やはり面白かったですね。分かりやすさといいますか、とにかく読みやすい。

これまで4巻刊行されていますが、1巻~2巻がドラマ版でいう第一期で、3巻~4巻が第二期にあたります。

1巻が2011年、最新作の4巻は2018年に発表ということなので、人気作家ということもあって次回作を気長に待ちたいと思います。

伊吹有喜『彼方の友へ』

この作品は2017年の第158回直木賞候補にもなっています。舞台は戦前から戦時中の少女向け雑誌を中心とした出版業界で、その時代を生き抜いた女性が90歳になった平成の時代に当時を振り返る・・・というところから物語が始まっていきます。
主人公のキャラクターが朝ドラや少女漫画のヒロインのようなので、その世界観に感情移入できるという方には是非お勧めしたい一冊です。読後感が爽やかなので、勝手にドラマ化、映画化、アニメ化などを妄想してしまいました。朝ドラ好きとしては、健気に頑張るヒロイン像に弱いのです。周りの登場人物と一緒になって応援しながら楽しんでいました。

近藤史恵『サクリファイス』シリーズ

このシリーズは自転車レース、ロードレースを扱ったものでこれまでに5冊出ています。

『サクリファイス』と『エデン』は日本人レーサー白石誓(ちかう)を中心としたストーリーで、日本とツールドフランスのレースの様子が描かれています。

自転車レース、つまりロードレースを題材にしたもので有名なのは、高校の自転車部の漫画『弱虫ペダル』がありますが、この『サクリファイス』は社会人プロの世界を題材にしているので、大人が読みやすいお話です。

一作目の『サクリファイス』は大藪春彦賞も受賞したスポーツ×ミステリー作品として非常に読みごたえがあります。実際に1作目は徹夜本と言えるくらい、あっと言う間に読み終えてしまいました。

主人公の白石誓の他にもこのシリーズには魅力的な登場人物が多数登場するので飽きさせない展開になっています。

『サヴァイブ』は短編集で、白石誓以外の登場人物を中心とした話ですが、『キアズマ』は大学の自転車部のお話で、これまでの登場人物がチラっと出てくるくらい関連性は低いです。なので『キアズマ』から読むのもアリだと思います。

ですが、素直に1作目の『サクリファイス』→『エデン』→『サヴァイブ』→『キアズマ』→『スティグマータ』の刊行された順番に読んでいくのが一番だと思います。続きが気になるので早く書いてほしいシリーズです。

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はらだみずき『海が見える家』シリーズ

このシリーズは『海が見える家』、『海が見える家それから』、『海が見える家が逆風』の3巻まで出ているのですが、密かに映画化かドラマ化があるんじゃないかと期待しています。

入社一ヶ月で会社を辞めた主人公が、疎遠になっていた父親の突然の訃報と、その父親が房総半島の海が見える家で暮らしていたことをはじめて知ります。

生前の父親は、主に別荘の管理をしながら生計を立てていたのですが、主人公もそんな父親の仕事を継ぎながら、魚釣りや野菜作りに挑戦したり、地元の民芸品を販売したりと、力強く生きていこうと成長していく姿が楽しめるお話です。

2022年5月現在、3巻まで出ているのですが、早く続きが読みたい楽しみなシリーズです。

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山本甲士『ひなた弁当』

50歳を手前にリストラされた男性が苦悩しながらもやがてお弁当屋として成功する。といった読後感が爽やかなお話です。

最初のリストラが一番の挫折なので、そこを超えたら後は全て上手くいくので安心して読めます。

リストラで途方に暮れた主人公が、タンポポや三つ葉などの野草だったり、川釣りで調達した魚を天ぷらやフライにするなど調理して、やがてお弁当屋として販売にこぎつけていく。といった内容なのですが、正直「こんなに上手く行くわけないでしょ。」とは思うものの、サクサクと成功していく様が気持ちよくてお勧めな本です。

 

 

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