ジュルー・ホリデーとディンウィディーのトレード話とスタッツの比較

このブログは Larry Brown Sportsの9月18日の記事を基にしています。

ネッツのディンウィディーとペリカンズのホリデーのトレードの噂が出てきました。どちらも残りの契約が軽いのと、実力とサラリーが釣り合っていないことからお得な選手として常にトレードの噂が絶えません。

ネッツはアービングとデュラントのデュオに3人目のスターを加えることがずいぶん前から噂されていますし、ペリカンズもプレーオフ進出を逃して若手中心のチームに舵を取ることが予想されていることからホリデーを使って補強するべきだという思惑が噂の現況になっているようです。

ホリデーとディンウィディー、2人の今シーズンのスタッツを確認してみます。

ネッツにジュルー・ホリデーが加わった場合に期待できる効果

USA TODAY Sports

ホリデーは今シーズンペリカンズで平均19.1得点、6.7アシスト、4.8リバウンド、1.6スティールを記録しました。オールディフェンシブチーム入りは逃しましたが、過去2シーズンで選ばれたディフェンス面の評価は高く、現役選手からもその実力はリスペクトされています。

以前ホリデーがディフェンシブチームに選ばれなかったときのデュラント、リラード達の反応をまとめたブログのリンクです↓

https://theadmiral50.net/nba/jrue-holiday-warriors-trade

ホリデーは現在30歳。選手としてのピークを迎えようとしています。そのピークの状態を優勝争いができるチームで見たいというのがファンの心理です。

ホリデーがネッツに加わった場合、アービングをシューティングガードにスライドさせて起用できるだけでなく、ポイントガードとしてはリーグ最高峰のディフェンス力をネッツにもたらすことができます。

ペリカンズにディンウィディーが加わった場合に期待できる効果

yardbarker.com

今シーズンのディンウィディーは、アービングとデュラントが不在の中、チームの中心的役割を担ってプレーオフに導きました。シーズン再開後はコロナウィルスに感染するなどもあって出場しませんでしたが、ネッツにとっては依然として主力選手であり、アービング、デュラントに次ぐ「第3の男」と期待される人物です。

ホリデーとディンウィディーの主要スタッツの比較

NBA.com

このデータはNBA.comから引っ張ってきたものです。

2人の主要個人スタッツを比較すると、出場時間や得点、アシストなどはあまり変わりはないように見えます。ただしよく見ると3P%やスティール、FG%などでホリデーがディンウィディーを上回っています。

お互いのチームの事情があるため一概には言えませんが、FG%が高いということはシュートセレクションが良いと判断できます。

ディンウィディーの方がホリデーよりもFG%が低い理由は、ケガ人が多かったネッツで自らオフェンスで仕掛ける機会が多かったためと推測します。

ホリデーとディンウィディーの対人ディフェンス面の比較

NBA.com

このデータも『NBA.com』から引っ張ってきましたが、少し自分で「対人ディフェンス」を比較できるように加工しました。少し説明します。

まずマッチアップした相手選手のFG%とスリーポイント%をどれだけ抑えられたかという点に焦点を当てています。POSはディフェンスでマッチアップしたポジション、TIME%はそのマッチアップしたポジション別の比率、TOVはターンオーバーを誘発した本数、BLKはブロックした本数、FGM・FGAはシュートを決められた・打たれた本数、3PM・3PAも同様、FTAはフリースローを与えた(打たれた)本数、SFLはシューティングファール数を表しています。

※この文章は自分が以前書いたブログからの引用です。興味のある方はそちらもご覧ください。

このデータで特に注目したいのは「TOV」。つまりターンオーバーを誘発した数がホリデーの方が多いということです。他の被FG%や被3P%は良い勝負といったところです。

ディフェンスのスタッツは数値化しにくく、比較しにくいのですが、今回は「対人ディフェンス」という部分に注目してみました。

ディフェンスではやはりオールNBAディフェンシブチームに2度選出されたホリデーの方が上と判断しました。

まとめ

今回はホリデーとディンウィディーのトレードの噂を基に、それぞれがトレードされた場合にチームにどんな影響をもたらすか?という視点で比較してみました。

オフェンスとディフェンスのデータから判断すると、ホリデーの方が現段階では上回っているという結論になりましたが、ホリデーは30歳、ディンウィディーは27歳という年齢を考えると、ディンウィディーの方が若いのにホリデーに近いスタッツを残しているということは素晴らしい才能と言えます。

おまけにディンウィディーの方がホリデーよりも安いサラリーで契約しているということも、トレード市場で人気が集まる要因といえます。

いかがだったでしょうか。最後まで文字だらけ、推測ばかりの内容を読んでくださってありがとうございました。

今回参考にしたサイトです。

https://clutchpoints.com/nets-news-spencer-dinwiddie-reacts-to-idea-of-being-traded-to-pelicans-jrue-holiday/

https://stats.nba.com/player/203915/traditional/

https://stats.nba.com/player/201950/by-position/?sort=POSITION&dir=-1

https://theadmiral50.net/nba/2020-antetokounmpo-fg

https://theadmiral50.net/nba/2020-daniel-theis

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