というわけで今回はヤニス・アデトクンポがマッチアップした選手達のフィールドゴール%をどのくらい抑えられているか?という視点でブログにしてみようと思います。
前回ダニエル・タイスのディフェンス力を調べていたら、そもそも最近のNBAはセンターとかパワーフォワードとかポジションを分ける必要があるのかと疑問に感じました。じゃあセンターポジションじゃないヤニスやアンソニー・デービスのディフェンスはどうなの?ということでパワーフォワードポジションの選手達のディフェンスを比較してみようと思いました。
POS | TIME% | TOV | BLK | FGM | FGA | FG% | 3PM | 3PA | 3P% | FTA | SFL | |
Giannis Antetokounmpo | C | 12.1 | 11 | 3 | 29 | 68 | 42.6 | 5 | 15 | 33.3 | 22 | 8 |
F | 68.6 | 56 | 24 | 128 | 372 | 34.4 | 58 | 180 | 32.2 | 74 | 35 | |
G | 19.2 | 39 | 9 | 63 | 162 | 38.9 | 22 | 64 | 34.4 | 21 | 11 | |
TOTAL | 100 | 106 | 36 | 220 | 602 | 36.5 | 85 | 259 | 32.8 | 117 | 54 | |
Anthony Davis | C | 18.2 | 18 | 13 | 42 | 91 | 46.2 | 3 | 10 | 30 | 32 | 16 |
F | 60.5 | 53 | 41 | 145 | 353 | 41.1 | 50 | 147 | 34 | 87 | 42 | |
G | 21.3 | 48 | 44 | 114 | 331 | 34.4 | 33 | 122 | 27 | 66 | 30 | |
TOTAL | 100 | 119 | 98 | 301 | 775 | 38.8 | 86 | 279 | 30.8 | 185 | 88 | |
Pascal Siakam | C | 10.4 | 12 | 3 | 34 | 65 | 52.3 | 3 | 11 | 27.3 | 16 | 10 |
F | 52.7 | 46 | 19 | 150 | 335 | 44.8 | 56 | 164 | 34.1 | 68 | 26 | |
G | 36.9 | 25 | 11 | 130 | 337 | 38.6 | 55 | 179 | 30.7 | 46 | 19 | |
TOTAL | 100 | 83 | 33 | 314 | 737 | 42.6 | 114 | 354 | 32.2 | 130 | 55 | |
Bam Adebayo | C | 28.5 | 20 | 10 | 69 | 144 | 47.9 | 15 | 32 | 46.9 | 30 | 15 |
F | 49.5 | 47 | 29 | 182 | 423 | 43 | 55 | 169 | 32.5 | 86 | 42 | |
G | 22 | 59 | 27 | 144 | 344 | 41.9 | 41 | 131 | 31.3 | 72 | 31 | |
TOTAL | 100 | 126 | 66 | 395 | 911 | 43.4 | 111 | 332 | 33.4 | 188 | 88 | |
P.J. Tucker | C | 14.3 | 17 | 2 | 39 | 78 | 50 | 1 | 7 | 14.3 | 26 | 16 |
F | 55.7 | 67 | 9 | 200 | 416 | 48.1 | 62 | 153 | 40.5 | 107 | 52 | |
G | 30.1 | 65 | 9 | 168 | 402 | 41.8 | 66 | 184 | 35.9 | 96 | 37 | |
TOTAL | 100 | 149 | 20 | 407 | 896 | 45.4 | 129 | 344 | 37.5 | 229 | 105 |
出典:NBA.com
まずこの表について説明していきます。まずマッチアップした相手選手のFG%とスリーポイント%をどれだけ抑えられたかという点に焦点を当てています。POSはディフェンスでマッチアップしたポジション、TIME%はそのマッチアップしたポジション別の比率、TOVはターンオーバーを誘発した本数、BLKはブロックした本数、FGM・FGAはシュートを決められた・打たれた本数、3PM・3PAも同様、FTAはフリースローを与えた(打たれた)本数、SFLはシューティングファール数を表しています。
今回比較したのはヤニス・アデトクンポ、アンソニー・デービス、パスカル・シアカム、バム・アデバヨ、PJ・タッカーの5人です。彼らを選んだのは僕の独断と偏見です。他にも「この選手もディフェンス良いよ」っていう人を見つけたら追加していきます。ちなみにジョエル・エンビード、アル・ホーフォード、ドレイモンド・グリーンも同じように比較してみましたが、この5人と比べると今シーズンはスタッツが下回っていたので除外しました。
上の表でアデトクンポに注目すると、フォワードの選手のFG%を34.4%、すべてのポジションで見ても36.5%に抑えています。スリーポイントFGもこの中で2番目に低い32.8%に抑えています。スリーに関してはアンソニー・デービスが30.8%と一番抑えています。それでもヤニスがバランスの良いディフェンダーであることが分かります。
出典Always Hoops
アデトクンポのディフェンスの動画です。守り方の特徴としては、サイズと身体能力を活かしてとんでもないところから飛んでくる感じのブロックが多いですね。オフェンス側の選手からしたら精神的なダメージが大きいです。
続いて個人的に注目したいのがPJ・タッカーです。タッカーは198㎝でありながら相手センターへのディフェンスに入らなければならないチーム事情があるので今回の比較に入れていました。表を見るとセンターへのディフェンスの割合がアデトクンポよりも多い14.3%。それでもセンターへのディフェンスでは相手のFGを50%に抑えています。自分よりも10㎝は大きい選手に対してFGを50%に抑えているのは本当に立派だと思います。
出典:Always Hoops
タッカーのディフェンスの動画です。大きい選手への守り方を注目してみると、前提としてまずゴール付近に入らせていません。相手が侵入してきてもチャージングを取ったり、スティールしたりで上手く守っているのが分かります。この動画を観るとタッカーが好きになりますね。
ここまでアデトクンポのディフェンスに注目してみましたが、個人的に好きなタッカーの動画も載せてしまいました。タッカーももっと評価されてほしいからです。
いずれにせよ今シーズンのバックスの強さはチームディフェンスの良さもさることながら、ヤニスの存在が非常に大きいです。これならシーズンMVPと最優秀守備選手賞のダブル受賞も充分に考えられます。今回比較した選手達がオールディフェンシブチームに選出されることに期待しています。また今度はスモールフォワード編、シューティングガード編、ポイントガード編もアップしようと思います。
ダニエル・タイスのディフェンスを比較したブログです。