ブルズのラウリ・マルカネンの来シーズンの契約は$9,026,952(約902万ドル)のクオリファイング・オファー(Qualifying Offer)になっています。そのため本人がブルズから出たいと申し出た場合はこのオフシーズン中に他チームとのトレード交渉が始まることになります。
というわけで今回はラウリ・マルカネンのトレード先候補でいま確認できるものをまとめてみます。その前にマルッカネンのキャリアのスタッツを見てみましょう。
今シーズンのブルズはブーチェビッチとタイスが加わっただけでなく、サデウス・ヤングやルーキーのパトリック・ウィリアムズの台頭もあって、マルカネンの出場時間はキャリアワーストになっています。
本人もスターターで出場したいとの希望をメディアに語っているので、このままの状態が続くようならブルズからは出ていくものと予想できます。
シュート成功率も高く、年齢も23歳と若いのでこれからの伸びしろも期待できます。FAになれば欲しいチームは今後いろいろ出てくるはずです。そしていま確認できるトレード候補はティンバーウルブズとスパーズです。
ティンバーウルブズの場合
nbaanalysis.netによればウルブズがマルカネンを獲得るためにリッキー・ルビオを放出することで両チームともWIN-WINの関係になるとのことです。架空のものではありますがこれがそのトレードパッケージです。
- ティンバーウルブズ獲得:ラウリ・マルカネン
- ブルズ獲得:リッキー・ルビオ、2022年2巡目指名権、2023年2巡目指名権
マルカネンとルビオのサラリーを並べてみました。マルカネンはルーキー契約の最終年ということもあって、獲得チームにとってはお手頃な金額です。
ウルブズにマルカネンが加われば、デアンジェロ・ラッセル、アンソニー・エドワーズ、マリーク・ビーズリー、カール・アンソニー・タウンズといった若くて才能のあるチームメイトと一緒にプレーすることになり、アウトサイドシュートを得意とするマルカネンはスペースを広げるだけでなく、ピック&ロールを多用するスタイルからもその恩恵を受けるはずです。
ブルズもパスファーストのポイントガードのルビオなら、ザック・ラビーンやニコラ・ブーチェビッチ、コビー・ホワイトなどをスコアリングに専念させることができるだけでなく、2巡目とはいえ2本の指名権を獲得できればこのトレード、そんなに悪い話ではないように思えます。
続いてスパーズのトレード話を見ていきましょう。
スパーズの場合
スパーズは3チーム間トレードのトレードパッケージが確認できたのでざっと見ていきます。このトレードの情報源がシカゴの記者が書いているため、かなりブルズ寄りな意見です。なのでざっくり見ていきます。
スパーズ・ブルズ・ウォーリアーズの3チーム間トレード
これにはいろいろな意見がありそうですが、スパーズが一番得してるように見えます。
ブルズ ↔ スパーズのトレード
これはちょっと面白いです。ブルズはリムプロテクターのポートルとスクリーナーやブロックを得意とするユーバンクスを獲得。スパーズはポートルを放出するのはもったいない気もしますが、何よりもマルカネンを獲得できますし、アミヌのような使い勝手の良いディフェンダーも欲しているはずです。
この場合のサラリーも確認してみましょう。
サラリー面で見ても両チームとも長期契約でもないですし悪くない印象を受けます。次は確認できたトレード案の最後です。
ブルズ・スパーズ・ブレイザーズの3チーム間トレード
これは「ブレイザーズがマッカラムを出すわけないじゃん!」とツッコミたくなるやつです。ただストッツHCの契約終了などという話も出ているので、ブレイザーズが何かしらの変化を求めた場合はそれほど悪くないトレード案だと思います。というわけで一応各選手のサラリーも確認してみました。
ブルズにラビーンとブーチェビッチが残ったままでマッカラムが来たら面白いですが、マッカラムにはブレイザーズでリラードとのデュオをしばらく見ていたいですね。
https://theadmiral50.net/nba/2020-21-nba-trade
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