ジョー・ハリスとブリン・フォーブスの比較

今回は「ブルックリン・ネッツのジョー・ハリスはスパーズにおすすめの選手」という『Air Alamo』の記事を掘り下げていこうと思います。

ジョー・ハリスはどんな選手?シューターのフォーブスとの比較

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(Photo by Mitchell Leff/Getty Images)

ジョー・ハリスはアメリカ代表チームに選ばれるなど、シューターとして充分な成績を残しているものの、過小評価されている選手のうちの一人です。今回はそんなジョー・ハリスと、同じシューターであるスパーズのブリン・フォーブスのスタッツを見ながら比較してみようと思います。

ハリスとフォーブスのスタッツ比較 (2019/20レギュラーシーズン)

NBA.com

このデータは『NBA.com』から引っ張ってきました。

レギュラーシーズンの2人の主要スタッツを見ると、FG%と3P%でハリスがフォーブスを上回っています。FT%はフォーブスが高いことがわかります。

NBA.com

続いては2人のシュートの種類の比較です。

ちなみに「Less than 10 ft」とは3.048メートル未満の距離のシュートという意味です。ハリスはこの距離を1試合平均で4.4本放っていることから、得意な距離にしていることがわかります。

ハリスの2PGAが多いのは、ハリスが198㎝というガードの選手としてはサイズがあるので、ゴールから近い距離からのシュートもディフェンスをあまり気にせずに打てているからです。

また、ハリスはキャッチ&シュートも44.6%と高確率で決めています。ただフォーブスもキャッチ&シュートを39.5%の高確率で決めているため、シューターとして優秀な数字を残していると言えます。フォーブスの今シーズンのサラリーが287.5万ドルということを考えると、シューターとしては及第点以上の活躍でさらにコストパフォーマンスの高い選手だと言えます。

問題はフォーブスのディフェンスです。

NBA.com

続いて2人のオフェンスレーティング、ディフェンスレーティング、ネットレーティングの比較です。この指標では2人に大きな差があることがわかります。

フォーブスはサイズ不足からディフェンスでは相手チームの標的にされやすく、そのことからもディフェンスレーティングが極端に低くなっています。

2020/21シーズンのスパーズのチームサラリー

HOOPSHYPE

続いてスパーズのチームサラリーの確認です。

『HOOPSHYPE』のデータを上からサラリーの高い順に並んでいます。ここで注目したいのはデマーレ・キャロルの契約問題です。

デマーレ・キャロルの契約問題

HOOPSHYPE

このデータも『HOOPSHYPE』から引っ張ってきたものです。

スパーズはデマーレ・キャロルと3年2100万ドルの契約を結びましたが、キャロルは出場機会を求めてバイアウトされました。

バイアウトについての説明
  • チームとプレーヤー間のサラリー契約を契約完了前に早期解約すること。Wikipediaより引用

バイアウトとは、FAになりたい選手が所属チームに対して「チームから出してくれ」と要求し、チームと選手の双方合意の元でその選手が出ていくことです。

つまり、FAになりたい選手が保証されているサラリーを減らしてでもチームから出たいときにバイアウトは成立します。

キャロルはスパーズで出場機会がほとんどなかったので、チームとの協議の結果、バイアウトが成立しています。

キャロルはバイアウト後にロケッツに加入しましたが、スパーズはキャロルに対して残り2年736.2万ドルの支払い義務が残っています。この契約スパーズとしては地味に痛いです。

ベリネリ、フォーブス、ユーバンクス、ウェザースプーンとの再契約

19/20シーズンの年俸総額上限は1億3262万7000ドル。ここからスパーズの1憶1940万1775ドルを引くとFAで使える金額が出ます。

1億3262万7000ドルー1憶1940万1775ドル=1322万5225ドル

この1322万5225ドルでこのオフシーズンに契約が切れるベリネリ、フォーブス、ユーバンクス、ウェザースプーンの4人全員と契約するのは不可能です。

スパーズはこのオフシーズンにFAで選手の獲得を狙うなら、この4人の内の誰かをあきらめるか、もしくは主要選手の内の誰かをトレードで放出するという選択を迫られています。

ブリン・フォーブスは放出候補筆頭か

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(Photo by Jim McIsaac/Getty Images)

続いてはフォーブスの今後について考えていきます。

フォーブスはファンからの人気も高く、愛着のある人も多いと思いますが、今シーズンは特にオフェンスのポジティブなイメージよりも、ディフェンス面でのマイナスイメージが強くなっていました。

実際にサンアントニオの地元メディアでもある『Air Alamo』でもフォーブス放出の記事をよく目にしました。

ここにきて部活の監督みたいな言い方をしますが、フォーブスは熱い気持ちが感じられる好きな選手です。

それでもチーム事情を考えると安価での再契約でベンチメンバーになるか、あるいは放出というのも致し方ないのではないでしょうか。

まとめ

これまでジョー・ハリスとブリン・フォーブスのスタッツやオフェンス、ディフェンスの比較と、スパーズの今後の契約問題について書いてきました。

ジョー・ハリスを獲得できればチームはぐっとレベルアップできそうです。そのためには今のロスターにテコ入れしないと実現は難しいことがわかりました。

ジョー・ハリスはアメリカ代表でポポビッチやデリック・ホワイトとは近い関係にありそうなのでリクルートできたらいいなぁとおもってしまいますね。

このオフシーズンにスパーズがどう動くのか今後も注目していきたいと思います。

こんなニッチな内容を最後まで読んでくださってありがとうございます。

今回参考にしたサイトのリンク先です。

https://airalamo.com/2020/09/25/harris-underrated-fa-san-antonio-spurs/

それから、「ほせさん」のNBAスタッツ用語集。とても分かりやすいです。

https://note.com/b__s__k__t/n/nd5d3a8cea1f6#c52rF

https://theadmiral50.net/nba/spurs-mcmillan-turner

https://theadmiral50.net/nba/spurs-5-actions

スパーズと配色が似てるのに何故かカッコ良く感じてしまうネッツ・・・。

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