今回はブレイザーズのオフシーズンに着目してみようと思います。
ブレイザーズの2019/20シーズンは、プレイオフに進出したもののディフェンスレーティング114.3で27位というディフェンスに課題のあるチームでした。これはヌルキッチとコリンズがケガで欠場した代わりにホワイトサイドとカーメロが出場したことが要因のひとつと考えられています。
2020/21シーズンはヌルキッチとコリンズが戻ってくるため、このディフェンスは改善する見込みではありますが、依然として課題であることに間違いありません。
そこで今回は、ブレイザーズの現在のチームサラリーや契約を確認するとともに、このディフェンスを改善できるであろう選手達を中心にピックアップしていこうと思います。
尚、今回参考にするサイトは『ripcityproject.com』ですので、興味がある方はそちらをご確認ください。
ブレイザーズの契約状況
2020/21シーズンのNBAのタックスレベルは1憶3,267万7,000ドル($132,677,000)です。この金額を超えるとリーグにラグジュアリータックスを支払うことになります。詳しくはこちらをご確認ください。
それを踏まえると来シーズンにブレイザーズが補強のために自由に使えるお金は、約2,173万ドルになります。つまりトレードで選手の放出をしなければ、この金額以内でホワイトサイドやカーメロなどの再契約などの問題に対処していくことになるわけです。
また、来シーズンのチームサラリーは2019/20シーズンと同じ1億914万ドルという話もあります。そうなった場合さらに苦しいオフシーズンになってしまいます。
いずれにせよ限られた資産の中で補強しなければいけないため、渋めのラインナップです。まずはガード部門から追っていきます。※2019/20シーズンのサラリーも記載しておきます。
FAでおすすめのガード
- ジェレミー・リン(北京ダックス)不明。推定年俸500万ドル
- タイラー・ジョンソン(ネッツ)183万ドル
- ラウル・ネト(76ers)173.7万ドル
- アロンゾ・トライアー(ニックス)355万ドル
- エマニエル・ムディエイ(ジャズ)173.7万ドル
ベテランから若手まで様々ですが、あまり高額な契約にはならなそうなラインナップです。ブレイザーズでの役割はバックアップになるはずですが、リラードやマッカラムがオフェンスを組み立てることを考えると、ディフェンスが上手くてスリーが得意な3&Ⅾタイプが重宝されるのではないでしょうか。
それを踏まえるとジェレミー・リンだけ毛色の違う選手のように思えてきます。またNBAでリンが活躍するところは見たいものですが・・。
https://ripcityproject.com/2020/10/06/portland-trail-blazers-nba-news-free-agency/
FAでおすすめのウィング
- アンドレ・ロバーソン(サンダー)1,074万ドル
- ジョナ・ボルデン(76ers)169.4万ドル
- ハリー・ジャイルズ(キングス)257.8万ドル
- マーキーフ・モリス(レイカーズ 225.9万ドル
- トーリー・クレイグ(ナゲッツ)200万ドル
ウィングの選手もなかなか渋めのラインナップです。全員安価での契約が見込めて、ディフェンスが得意な選手ばかりです。
クレイグはプレイオフの活躍から高騰することが予想されており、800万ドルの3年契約になるのではと言われています。逆にケガから復帰したロバーソンはいまの実力が未知数なので安価になりそうです。
ブレイザーズにはケガから復帰見込みのロドニー・フッドやカーメロ、アリーザなどのベテランのウイングもいますので、複数のポジションにアジャストできるディフェンダーの獲得が好ましく思います。
https://ripcityproject.com/2020/09/13/portland-trail-blazers-free-agency-2/
おすすめのパワーフォワード/センター
- ジャマイカル・グリーン(クリッパーズ)500万ドル
- エド・デイビス(ジャズ)500万ドル
- エネス・カンター(セルティックス)505万ドル
- ポール・ミルサップ(ナゲッツ)0ドル ※2019/20シーズン3,035万ドル
- サージ・イバカ(ラプターズ)0ドル ※2019/20シーズン2327.1万ドル
ジャマイカル・グリーンはストレッチ4、もしくはスモールラインナップでセンターとしてもプレーできますし、現在所属するクリッパーズがキャップスペースに余裕がないことを考えると放出される可能性があります。500万ドルというサラリーもブレイザーズにとっては魅力的です。
デイビスとカンターは、元々ブレーザーズに所属していた選手のため、チームのシステムに適合することが容易なはずです。
ミルサップも年齢を考えると大幅な減額が予想され、ブレイザーズでも手が届くかもしれません。
イバカはラプターズ契約延長できなかった場合、人気の集中する選手になるはずで、ブレイザーズが獲得することは難しいと思います。
https://ripcityproject.com/2020/10/09/portland-trail-blazers-nba-news-defenders-free-agency/
ドラフト16位指名権について
ブレイザーズの2020年のドラフトは16位なので、この16位を使ってトレードに打って出るのもアリではないでしょうか。ブレイザーズにとって良さそうなトレード案を見つけたので共有します。
アリーザとサイモンズと16位指名権でウーブレイ・Jrやマルッカネンが獲れたらブレイザーズにとっては良い話ですが、どちらも実現しなさそうですね。
https://ripcityproject.com/2020/08/24/portland-trail-blazers-nba-draft-2020-news/
まとめ
これまでポジション別にFAやトレードでブレイザーズが獲得できそうな選手を追ってみましたが、ブレイザーズのシーディングゲームの様子を振り返ると、ケガ人が戻ってきたらまたプレーオフでも上位を狙えるチーム力は充分に備わっているという印象があります。
ブレイザーズのフランチャイズプレーヤーを大事にするチームカラーには好感が持てます。願わくばリラードとマッカラムのデュオは解体せずに、カーメロも維持した状態の来シーズンが見たいものです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。また不定期で更新したいと思います。
https://theadmiral50.net/nba/seeding-games-top10
https://theadmiral50.net/nba/seeding-games-76ers-warren
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