今回も『NBA Analysis Network』のBrad Berreman氏のタイトル通りの記事を深掘りしていきます。
前回バックスがクリス・ポール(以下CP3)獲得のために用意できるトレードパッケージという内容をアップしましたので、今回はシクサーズ編です。早速見ていきたいと思います。
トバイアス・ハリスを使ったトレード
- シクサーズ獲得:クリス・ポール(残り2年8,586万ドル)、テレンス・ファーガソン(残り2年962万ドル)
- サンダー獲得:トバイアス・ハリス(残り4年1憶4,725万ドル)、ザイール・スミス(残り
- 3年1,502万ドル)、マティス・サイブル残り4年1,620万ドル)、将来のドラフト1巡目指名権
シクサーズのエルトン・ブランドGMはエンビードとシモンズをトレードしないと明言していますが、トバイアス・ハリスを出さないとは言っていません。
ハリスは優秀な選手ですが、今シーズンの活躍ではシクサーズが契約した5年1憶8,000万ドルというマックス契約は今のところ過大評価と言わざるを得ません。
サンダーはハリスを受け取る代わりにスミスとサイブルという将来性のあるガードと1巡目指名権を受け取ることができれば悪い条件ではないはずです。
クリス・ポール加入、トバイアス・ハリスを放出した場合のチームサラリー
2020/21シーズンのタックスレベル(ラグジュアリータックスを科せられる年俸総額上限)が1億3262万7000ドル(約143億円)なので、スミス(320万ドル)とサイブル(271万ドル)を放出してもまだ整理が必要です。
シクサーズがハリスを放出してCP3を獲得する場合は、他の選手も整理しなければならない状況にあります。
アル・ホーフォードを使ったトレード
- シクサーズ獲得:クリス・ポール(残り2年8,586万ドル)
- サンダー獲得:アル・ホーフォード(残り3年8,100万ドル)、ザイール・スミス(残り3年1,502万ドル)、マティス・サイブル残り4年1,620万ドル)、将来のドラフト1巡目指名権
契約当時34歳のホーフォードに4年9,700万ドルは正直払い過ぎだと思います。さらにシクサーズはそのホーフォードを本来のセンターポジションで使わなかったことで彼の選手としての価値を下げてしまいました。
次にこのトレードが成立した場合のシクサーズのチームサラリーを確認します。
クリス・ポール加入、アル・ホーフォードを放出した場合のチームサラリー
やはり1,000万ドル以上キャップオーバーしていますので整理が必要になります。エンビードとシモンズを残すという条件ではハリスとホーフォードを上手く使って補強を進めなければいけません。
ホーフォードとリチャードソンでトレードする
- シクサーズ獲得:クリス・ポール(残り2年8,586万ドル)
- サンダー獲得:アル・ホーフォード(残り3年8,100万ドル)、ジョッシュ・リチャードソン(残り2年2,248万ドル)、マイク・スコット(残り1年500万ドル)、ザイール・スミス(残り3年1,502万ドル)、将来のドラフト1巡目指名権
クリス・ポール加入、アル・ホーフォードとジョッシュ・リチャードソンを放出した場合のチームサラリー
ホーフォードとリチャードソン、さらにスコットとスミスを放出した場合でやっとキャップオーバーを避けられるようになりました。ロスター的には弱体化した印象はあるものの、ホーフォードの契約を放出できたことはシクサーズにとってプラスではないでしょうか。
まとめ
ジョエル・エンビード、ベン・シモンズ、クリス・ポールのビッグスリーはなかなか強力な印象を受けます。クリス・ポールにとってもサンダーにいるよりは優勝を狙えるチームへのトレードになるため悪い話ではないでしょう。
キャリア終盤に差し掛かっているクリス・ポールにとっては再建中のチームにいるよりは;優勝の可能性が高いチームに行きたいはずです。
今回参考にしたサイトです↓
https://www.nbaanalysis.net/2020/09/10/3-trade-packages-that-would-send-chris-paul-to-the-76ers/
https://theadmiral50.net/nba/2020-09-12
https://theadmiral50.net/nba/76ers-3point-field-goal
https://theadmiral50.net/nba/76ers-2013-2020
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