今回はシクサーズの2022/23年のシーズンの振り返りと2023年のオフシーズンについて調べていきます。
シーズン開幕前の補強について
シクサーズはシーズン前に大きな補強を行なったわけではないですが、ハーデンがチームの補強を優先するために自身の年俸を1,500万ドルも減俸するという決断を下しました。それによってFAでハーデンのロケッツ時代のチームメイトであるPJ・タッカーを獲得しています。これは優勝を狙うチームにとって堅実な補強だったと思います。
しかしこのハーデンの減俸がタッカー獲得以外に目立った補強に繋がらなかったのは本人にとってはちょっと残念です。
シーズン最終成績とプレーオフの成績について
2022/23シーズンのシクサーズは54勝28敗でイースト3位、プレーオフではカンファレンスセミファイナルでセルティックスに7戦で敗れてシーズンを終えました。
しかし、レギュラーシーズンではエンビードがMVPと得点王、ハーデンがアシスト王を獲得するなど、個人レベルでは素晴らしい成功を収めたと言えるでしょう。
そしてプレーオフ敗退後にドック・リバースHCを解任するという大きな決断を下しています。つまりこのオフシーズンはまず、ヘッドコーチを決めることからスタートします。
というわけで2023年オフシーズンの展望を確認していきます。
2023年オフシーズンの今後の展望
- 新しいヘッドコーチは誰になるのか?
- ハーデンの去就について
- エンビードのトレードの噂について
①については、ダリル・モーリーGM(写真左)が慎重に時間をかけて取り組むとメディアに語っていましたが、非常にたくさんの候補者の名前が挙がっています。
有名どころでは、ラプターズの元コーチのニック・ナース、元バックスのマイク・ブーデンホルツァー、元レイカーズのフランク・ボーゲル、元サンズのモンティ・ウィリアムズ、現ペリカンズのコーチングアドバイザーであるマイク・ダントーニらの名前が挙がっています。また意外なところではJJ・レディックも最終候補になるとの噂があります。
慎重に決めると言っているものの、チームの方針と新しいコーチの考えが一致すれば早く決まるはずです。新しいコーチの選出については重要な決断になるので、エンビードらにヒアリングしつつ、納得の行く人選に期待したいですね。
②については、モーリーGMがハーデンとは再契約するつもりだと発言していますが、ハーデンの古巣のロケッツが獲得にかなり本気ではないか?という記事を見つけました。
現段階でハーデンが優勝から遠ざかりそうなチームに移籍するとは思えませんが、ロケッツもウドカHCを招聘して、いよいよチームの強化に本腰を入れてきそうな印象ですし、ロケッツのオーナーがハーデン獲得に大変興味を持っているという噂があります。他にもハーデンのお母さんがヒューストンに住んでいることや、ハーデン自身も地元のサッカーチームの共同オーナーに名を連ねていることから、ロケッツに移籍する可能性は充分にありそうとの見立てです。
③のエンビードのトレードの噂についてはニックスの名前が浮上しています。これについてはシクサーズとエンビードの関係がこじれない限りは起こり得ないとは思うものの、現段階でどんなトレード案が出ているのか確認してみました。
nbaanalysis.netで2つ見つけたのでそれぞれ確認してみましょう。
トレード案1
- シクサーズ獲得:RJ・バレット+ミッチェル・ロビンソン+2024年、2026年、2028年、2030年の1巡目指名権
- ニックス獲得:ジョエル・エンビード
トレード案2
- シクサーズ獲得:エバン・フォーニエ+ミッチェル・ロビンソン+オビ・トッピン+イマニュエル・クイックリー+2024年、2025年、2026年、2027年、2028年、2029年、2030年の1巡目指名権
- ニックス獲得:ジョエル・エンビード
どちらも何とも言い難い内容なのでコメントしようがありませんが、仮にこのトレードが成立したらニックスはエンビード、ブランソン、ランドルという強力な陣営になります。まあ実現するかどうかはともかくとして想像するのは楽しいですね。
というわけで今回も最後まで読んで下さってありがとうございました。また更新します。
ダリル・モーリーがロケッツで行った主なトレードとドラフトまとめ