今回はホークスの2022/23年のシーズンの振り返りと、2023年のオフシーズンについて調べていきたいと思います。
シーズン前に行なった2つのトレードについて
まずはスパーズとのトレード内容を確認してみましょう。
①スパーズとのトレードでデジャンテ・マレーを獲得
- ホークス獲得:デジャンテ・マレー+ジョック・ランデール
- スパーズ獲得:ダニーロ・ガリナリ+2023年1巡目指名権(ホーネッツ経由)+2025年1巡目指名権+2026年1巡目指名権+2026年の1巡目指名権の交換権+2027年1巡目指名権
ディフェンスに定評のあるマレーを獲得することによって、エースのトレイ・ヤングの負担を軽くする狙いがあったのでしょう。
ヤングとマレーのバックコートはお互いの利点を向上させることができる魅力的なデュオです。このトレードによって1巡目指名権4本と1巡目指名権の交換権1本を放出したことになるわけですが、このデュオを結成させるためには必要な投資だと思います。
②キングスとのトレードでケビン・ハーターを放出
- ホークス獲得:ジャスティン・ホリデー+モーリス・ハークレス+将来の1巡目指名権
- キングス獲得:ケビン・ハーター
ESPN の Adrian Wojnarowskiによると、キングスから獲得した将来の1巡目指名権は、2024年の1位~14位、2025年の1位~12位、2026年の1位~10位の場合はホークスに渡り、この条件を満たさなかった場合はさらにキングスの2026年と2027年の2巡目指名権がホークスに渡るという契約だそうです。
ハーターの放出はマレーを獲得したことによって決定的になり、そして間もなくキングスと話がまとまったということでしょう。
マレー獲得とハーターの放出によって前のシーズンから変化を望んだホークス。シーズン前に大きな改革を行ないました。
シーズン中の変化とトレードについて
"Quin (Snyder) is the future. I believe with him here, this city's going to win a championship."@TheTraeYoung reacts to Atlanta's Game 6 loss and the end of the @ATLHawks' season ⤵️ pic.twitter.com/G5utA0u5ZW
— Bally Sports: Hawks (@HawksOnBally) April 28, 2023
シーズンの成績不振によって、ネイト・マクミランHCからクイン・スナイダーHCに変わったことやトレードデッドラインでピストンズからサディック・ベイを獲得したことも功を奏したと言えるでしょう。
特にスナイダー新HCへのトレイ・ヤングの信頼は厚いようで、前マクミランHCと確執が報じられていたことを考えるとこれは明るい材料です。
シーズン最終成績とプレーオフの結果について
そんなホークスでしたが、レギュラーシーズンを41勝41敗のイースト8位で終え(※プレイイントーナメントで8位のヒートに勝利し7位に順位を確定)、ファーストラウンドでセルティックスに2勝4敗で敗れてシーズンを終えました。
結果こそファーストラウンド敗退でしたが、優勝候補のセルティックスを相手に2勝できたことは来シーズンに期待が持てます。
ホークスのロスターの契約状況について
このオフシーズンにホークスが真っ先に取り組まなければならないのが、ジョン・コリンズのトレードだと言われています。
コリンズ放出が叫ばれる理由のひとつに、カペラとコリンズの同時起用の際に2人にスリーの脅威がないことが挙げられています。確かにせめてコリンズにもう少しだけでもスリーの脅威があればと思う場面はシーズン中に多々ありました。
コリンズとは約2,500万ドルをあと3年残しているわけですが(最終年はプレイヤーオプション)、コリンズをトレードすることによって、ディフェンスを向上させる選手を獲得しておきたいところです。
またスナイダーHCがディフェンスに重きを置くコーチであり、このオフにチーム強化のためにテコ入れを行なうことは必須です。
2023年オフシーズンの今後の展望
- ジョン・コリンズのトレード
- FAで狙いたい選手
- 2023年のドラフト指名権について
①についてですが、ネッツからベン・シモンズ+2025年1巡目指名権を獲得し、ホークスからはジョン・コリンズ+ブルーノ・フェルナンドをトレードするというもの。
他にはクリッパーズからマーカス・モリスsr+ロバート・コビントン↔ジョン・コリンズ。なんていうのも見つけました。
ケガから復帰するシモンズの状態が未知数なのでこのネッツとのトレード案はリスクが高いです。指名権はもらえませんが、クリッパーズとのトレードの方が良さそうです。
②のFAで獲得したい選手については、バックスのジェイ・クラウダー、ウォリアーズのドンテ・ディビンチェンゾ、キングスのハリソン・バーンズなどが候補に挙がっています。
この中で比較的低リスクで獲得できそうなのはジェイ・クラウダーです。ジャズ時代にスナイダーHCと共闘したこともあるため獲得の可能性は充分にありそうです。
③の2023年のドラフト指名権は1巡目15位、2巡目46位。tankathon.comによれば、15位はミシガン大のジェット・ハワード(SG)で、46位はカンザス大のジョンソン(SF)になるわけですが、ドラフトは指名権のトレードも頻繁に行われるため、まだどうなるかまったくわかりません。
というわけで今回はこの辺で終わりにしたいと思います。ホークスのオフシーズンについて新しい情報が入り次第、また違った機会に発信したいと思います。それではまた。最後まで読んで下さってありがとうございました。