今回はブレイザーズのオフシーズンについて調べていこうと思います。ブレイザーズは2021/22シーズン中についにリラードとマッカラムとのデュオを解消するという決断を下しました。さらにはノーマン・パウエルやロバート・コビントンなどを放出し、大幅なロスターの改編に踏みきっています。
これには確かに驚きました。しかし、キャップスペースを空けないことには未来はなかったと思いますし、オフに本格的にチームの再編を行なうという期待感も同時に感じました。
トレードデッドラインまでに行なったブレイザーズのトレード
ペリカンズ ↔ ブレイザーズのトレード
- ペリカンズ獲得:CJ・マッカラム、ラリー・ナンスJr、トニー・スネル
- ブレイザーズ獲得:ジョシュ・ハート、ニッケル・アレクサンダー・ウォーカー、トマーシュ・サトランスキー、ディディ・ロウザダ、2022年1巡目指名権、2026年2巡目指名権(2チーム間で順位の高い方)、2027年2巡目指名権(2チーム間で順位の高い方)
※ ニッケル・アレクサンダー・ウォーカーはその後ジャズへ
クリッパーズ ↔ ブレイザーズのトレード
- クリッパーズ獲得:ノーマン・パウエル、ロバート・コビントン
- ブレイザーズ獲得:エリック・ブレッドソー、ジャスティス・ウィンズロー、キーオン・ジョンソン、2025年2巡目指名権(ピストンズ経由)
ジャズ、ブレイザーズ、スパーズの3チーム間トレード
- ジャズ獲得:ニキール・アレクサンダー・ウォーカー(ブレイザーズ)、フアンチョ・エルナンゴメス(スパーズ)
- ブレイザーズ獲得:ジョー・イングルス(ジャズ)、イライジャ・ヒューズ(ジャズ)、2022年2巡目指名権(ジャズ→グリズリーズ経由)
- スパーズ獲得:トマーシュ・サトランスキー(ブレイザーズ)、2027年2巡目指名権(ジャズ)
※サトランスキーはバイアウト後にウィザーズと契約
この3つのトレードでブレイザーズは、キャップスペースを空けることに成功しただけでなく、今後チームに定着しそうなジョシュ・ハートや1巡目指名権1本、2巡目指名権2本を獲得しています。
このトレードによってキャップスペースに余裕ができたことで、チームはリラードに次ぐスター選手をリクルートできるようになったわけです。
では今現在、どんな選手を獲得する噂が出ているのか探っていきたいと思います。
FAでターゲットにすると噂される選手
Zach LaVine could be a target for the Blazers in free agency, per @WindhorstESPN #RipCityhttps://t.co/5mz5OLad4z
— Blazers Nation (@BlazersNationCP) May 10, 2022
このオフシーズンのFA選手の中で一番のスター選手であるザック・ラビーンを狙えという意見が多いようです。確かにラビーンは獲得しておきたいところです。しかし、ラビーンはブルズが離さないでしょうし、本人がチームから離れたいという話も今のところ聞こえてきません。
しかもブルズが一番ラビーンに多くにサラリーを提供できるのと、ブレイザーズとラビーンの関係性はほとんどないため、ラビーンがブレーザーズに来る可能性はかなり低いように思えます。
というわけで次はトレードで補強するパターンを確認していきます。
トレードでのターゲットになる選手とは?
1人目はニックスのジュリアス・ランドルです。ランドルはニックスのファンとの関係性がこじれているだけでなく、昨シーズンと比べるとパフォーマンスが落ちています。さらには2022/23シーズンから4年1憶1,700万ドルの契約が始まります。
調子を落とした選手にこのサラリーを払うのはニックスも悩みどころです。
nbaanalysis.netのトレード案によれば、
- ブレイザーズ:ジュリアス・ランドル、キャム・レディッシュ
- ニックス:エリック・ブレッドソー、キーオン・ジョンソン、ジャスティス・ウィンズロー、2023年1巡目指名権(マーベリックス経由)
とこんなのが出てました。ニックス視点で考えると、ランドルを不良債権とみなしているということでしょうか。それにしてもレディッシュがずいぶん安売りされてる印象を受けます。
次はジャズのルディ・ゴベアを獲得するパターンです。nbaanalysis.netのトレード案によると、
- ブレイザーズ:ルディ・ゴベア
- ジャズ:エリック・ブレッドソー、キーオン・ジョンソン、ジャスティス・ウィンズロー、2022年1巡目指名権、2025年1巡目指名権(トップ4保護、MIL経由)、2025年2巡目指名権(ピストンズ経由)
ゴベアを獲得する対価は相当大きいように感じます。それでもブレイザーズのディフェンスは大幅に改善されるでしょうし、優勝を狙うためにはこのくらい思い切った補強も必要でしょう。
個人的にはブレイザーズがリラードとゴベアのスーパーマックス契約の選手2人を抱えることにどう思っているかが気になります。上手くいかなかった場合、将来身動きが取れなくなる危険性があります。
続いてロケッツのクリスチャン・ウッドを獲得するパターンです。こちらもnbaanalysis.netから2つ確認できました。1つ目は、
- ブレイザーズ:クリスチャン・ウッド、デビッド・ヌワバ
- ロケッツ:エリック・ブレッドソー、ナシール・リトル、2025年1巡目指名権(バックス経由)
2つ目は、
- ブレイザーズ:クリスチャン・ウッド、デビッド・ヌワバ
- ロケッツ:エリック・ブレッドソー、ナシール・リトル、キーオン・ジョンソン
ロケッツ目線で考えると、ウッドを出す代わりにもっと良い対価を得たいところです。ブレイザーズからすると、ジョシュ・ハートもアンファニー・サイモンズも出さずにウッドが獲れたら文句はないどころか、ヌルキッチもキープできたら最高ですね。
他にもラプターズのパスカル・シアカムやジョン・コリンズなどの名前が挙がっていますが、ブレイザーズが獲得するのは難しいように思えました。
ちなみにこんなトレード案もありました。
シアカム↔ブレッドソー、ジョシュ・ハート、2022年1巡目指名権、2025年1巡目指名権、2028年1巡目指名権というものです。これだとブレイザーズのリスクが高いように思います。
シアカムよりはホークスのジョン・コリンズの方が可能性はあるかもしれません。コリンズはトレイ・ヤング中心のチーム編成に不満を持っているという話を何度か報道されています。ホークスがコリンズを放出する可能性はありそうです。
他にはピストンズのジェレミー・グラントもありそうです。ホークスもピストンズも再建中のチームなので、ブレイザーズが指名権を出す覚悟があれば成立する可能性は充分にあるはずです。
とここまでブレイザーズの補強について調べてきましたが、個人的にはニックスのランドル獲得に動いてみたら面白いのでは?と思っています。
ロケッツのウッドやホークスのコリンズ、ピストンズのグラントなども良いのですが、他のチームの方が上手くリクルートしてきそうですし、ニックスもランドルを出したがっているような報道が多いためです。
ゴベアとシアカムは獲得するためのリスクや対価が大きいので現実的に考えるとランドルはありじゃないかなと思います。
今回はこの辺で終わりにしようと思います。最後まで読んでくださってありがとうございます。また更新します。