現地時間9月22日、ビリー・ドノバンがシカゴ・ブルズの新ヘッドコーチに就任したというニュースが入ってきました。これはブルズとブルズファンにとって非常に嬉しいニュースです。
ビリー・ドノバンがサンダーと契約延長しないことが報道されてからは、彼をヘッドコーチにリストアップしていたチームも多かったはずです。
今回はブルズがビリー・ドノバン体制になってどのようなチームを作っていくのか。現在のロスターにテコ入れはあるのか。ブルズのチーム状況、ドラフトの動きなど、オフシーズンの動きを出ているニュースの中から順に紹介していきます。
ブルズの若手コアメンバーを育成する
今のブルズには才能豊かな若手選手がたくさんいます。バックコートにはエースのザック・ラビーンに加え、オールルーキーセカンドチームに選ばれたコビー・ホワイト、スティールでリーグに2位になったクリス・ダンがいます。
フロントコートには7フッターで得点パターンの豊富なスコアラー、ラウリ・マルッカネンと、若干ケガが多いものの高い身体能力を活かして堅実に仕事をこなすウェンデル・カーター・Jrがいます。
彼らコアメンバーの年齢はラビーン25歳、ホワイト20歳、ダン26歳、マルッカネン23歳、カーター・Jrが21歳と若く、彼らを順調に成長させることができればブルズの未来は明るいものになります。
現在のロスターにテコ入れならオットー・ポーター・Jr
そんな優れた若手選手を抱えるブルズのロスターですが、あえてテコ入れするとしたらオットー・ポーター・Jrとの契約になるでしょう。
ブルズのサラリー情報
※この表は『HOOPSHYPE』のサラリー表をレギュラーシーズンの出場時間が多い順に並べたものです。
ポーター・Jrは、2018/19シーズンの2月にトレードでブルズにやってきましたが、これまでのブルズの活躍を考えると、まだ充分とは言えません。
ウィザーズ在籍時の17/18シーズンまでは3&Ⅾ選手として優秀な成績を残し、4年1億600万ドルで契約延長、その後ブルズにトレードされました。来シーズンに2,848万ドルを受け取ることを考えると、ブルズとしてはポーター・Jrに払い過ぎていると言わざるを得ません。
今後トレードは起こるか?ドラフトするならだれが有力か?
ブルズから放出されるのでは?と現在名前が挙がっているのは、オットー・ポーターJrとサデウス・ヤングですが、他にも活躍の割に契約の軽いラビーンや今シーズン調子を落としたマルッカネンなどもトレードの噂があります。
誰かをトレードに出すかどうかは、ブルズの運営部の代表であるカルニショバス氏とエバーズリーGM、ドノバンHCの判断次第になるのではっきりとしたことは現在分かっていません。
ちなみにこの写真のドノバンHCの左がエバーズリーGM、右がカルニショバス代表です。
ドラフト4位指名権をどうするか?
ブルズが指名権をトレードせずに指名した場合に4位で指名できるお勧めの選手として名前が挙がっているのは、オビ・トッピン(PF)、アイザック・オコロ(SF)、サディック・ベイ(SF)、タイリース・ハリバートン(PG)、デニ・アブディア(SF)などです。
アブディアはPGと認識している人も多いかと思いますが、全体的にウィングの選手の獲得をお勧めするメディアが多いようです。
この件については以前自分のブログで書いたことがありますので、お手数ですが詳しくはそちらをご覧ください。
https://theadmiral50.net/nba/chicago-bulls-2020-draft
トレードで補強するとしたらドノバンHCの元教え子達に可能性あり?
この場合、ドノバンHCが5年間指揮したサンダーの選手やサンダー出身の選手に加えて、フロリダ大出身のNBA選手も対象になります。
ジョアキム・ノア
いま真っ先に名前が挙がっているのがジョアキム・ノアです。ノアは2006年~2007年の2年間をフロリダ大でドノバンHCと過ごしています。
彼は現在クリッパーズに所属していますが来シーズンの契約が決まっていません。ベテラン最低保証でならブルズと契約することも考えられます。
アル・ホーフォード
続いてはアル・ホーフォードです。ホーフォードもフロリダ大出身者です。もしブルズに加わった場合は、でフェンス面の強化とマルッカネンとカーター・Jrのメンターとして期待できます。しかしフォーホードの契約を考えるとトレードでブルズの若手コアメンバーやドラフト指名権を差し出すことになるため、ホーフォードのブルズ加入の可能性は低いと考えられます。
ブラッドリー・ビール
もっと可能性が低そうですがブラッドリー・ビールもフロリダ大出身です。実際にドノバンHCがブルズを指揮することが決まった際にもツイッターでリアクションを起こしています。
Yes!!!! https://t.co/nJacV0uMgm
— Bradley Beal (@RealDealBeal23) September 22, 2020
ブラッドリー・ビールのブルズ加入はフォーホードよりもなさそうな気がします。ただドノバンHCがビールから慕われている様子が分かって微笑ましい気分になりました。
他にフロリダ大出身でドノバンHCがコーチした現役選手は、ユドニス・ハスレム、コリー・ブリューワーなどがいますが、ハスレムがヒートから動くとは思えません。ブリューワーはまだ可能性がありそうです。
今シーズンオフにFAになるサンダー出身選手
サンダー出身でこのオフシーズンにFAになる選手は実はたくさんいます。
- レジー・ジャクソン(クリッパーズ)
- ダニーロ・ガリナリ(サンダー)
- ジェレミー・グラント(ナゲッツ)
- サージ・イバカ(ラプターズ)
- ナーレンズ・ノエル(サンダー)
- エネス・カンター(セルティックス)
トレードの噂がある選手なら他にもクリス・ポールやウェストブルック、ポール・ジョージ、カーメロ・アンソニーなども対象にはなるかもしれませんが、彼らのブルズ加入もあまり現実的ではありません。
まとめ
ここまでビリー・ドノバンとブルズの今後について書いてきましたが、ドノバンHCが就任したこと以外は何も決まっておらず、憶測のニュースばかりというのが現状です。
ただ、今後ドノバンHCを慕ってブルズに加わりたいという選手は必ず出てくるので、そういった意味ではトレードやFAにおいてブルズは有利な立場にあると言っていいでしょう。
皆さんはどう思いますか?最後まで読んでくださってありがとうございます。
今回参考にしたサイトのリンクです。
https://clutchpoints.com/bulls-news-the-reason-billy-donovan-was-so-attracted-chicago-job/
https://clutchpoints.com/5-best-potential-nba-lottery-picks-for-the-bulls-ranked/
[itemlink post_id=”1327″]