この過去4年で3回ファーストラウンドで敗退しているユタ・ジャズは、このオフシーズンにドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアのデュオの解体に動くかもしれません。
というわけで今回は、ジャズのミッチェルとゴベアの最新トレード情報を追っていくとともに、2人の今シーズンのスタッツや契約状況、興味を示していると噂されるチームを調べていきます。
ドノバン・ミッチェルの2021/22シーズンの成績について
ミッチェルの2021/22シーズンの最終成績は67試合、33.8分の出場で平均25.9得点、5.3アシスト、4.2リバウンド、1.5スティールでした。※NBA.com調べ
それからこのデータはyardbarker.comからの引用になるのですが、過去5シーズンのミッチェルのディフェンスを表わすデータです。↓
- 2017-18:0.3 DBPM、3.8 DWS、42.6 DFG%
- 2018-19:0.1 DBPM、3.7 DWS、44.0 DFG%
- 2019-20:-0.6 DBPM、2.2 DWS、48.6 DFG%
- 2020-21:-0.2 DBPM、2.2 DWS、48.8 DFG%
- 2021-22:-0.3 DBPM、2.5 DWS、49.6 DFG%
DBPMは100ポゼッションあたりのBox Plus / Minusのことで、リーグ平均が0.0と定義されているので、ミッチェルの-0.3DBPMは平均以下ということになります。
DWSはDefensive Win Sharesの略のことで、100ポゼッションあたりの選手のディフェンシブリバウンド、ブロック、スティール数に重きを置いたスタッツのことです。2.5は決して悪い数字ではないのですが、年々下落傾向にあります。ちなみに今シーズンの1位はジェイソン・テイタムの4.61でチームメイトのゴベアは4.33の3位でした。
DFG%はその選手がディフェンスしている際の、相手の選手FG%のことで、これも年々下がってきています。
このディフェンスのスタッツから判断すると、ミッチェルはオフェンスではチームのエースとして素晴らしい成績を残しているものの、ディェンスの改善が求められるということになります。
https://www.basketball-reference.com/leaders/dws_top_10.html
続いてゴベアの成績を追ってみます。
ルディ・ゴベアの2021/22シーズンの成績について
ゴベアの2021/22シーズンの最終成績は試合、32.1分の出場で平均15.6得点、1.1アシスト、14.7リバウンド、2.1ブロック、0.7スティールでした。※NBA.com調べ
ゴベアは3回の最優秀守備選手賞を受賞するなど、ディフェンス面においては申し分ない選手ですが、オフェンスと守備範囲やスピードのある選手についていけないという欠点?特徴があります。
そのため相手チームの戦術がアウトサイドシュート主体だったり、ガードやウイングの選手中心のラインナップの場合だとどうしてもベンチにいる機会が多くなってしまいます。
ミッチェルとゴベアの契約状況について
2人ともチーム生え抜きでミッチェルは今年で27歳、ゴベアは30歳になります。ちなみにミッチェルの最終年はプレイヤーオプションです。
生え抜きの選手2人がオールスターになるということはチームとして大成功になるわけですから、このデュオの解体はジャズとしてはあまり気が進まないのでは?とは思います。ですが、この2人+ロールプレイヤーで優勝は難しいということも残念ながら分かってきました。
ドノバン・ミッチェルのトレードの噂
サンダーとのトレードの噂をnbaanalysis.netで2つ見つけました。
- サンダー:ドノバン・ミッチェル
- ジャズ:デリック・フェイバーズ、2023年1巡目指名権(クリッパーズ経由)、2024年1巡目指名権(ロケッツ経由)、2025年1巡目指名権(ヒート経由)、2026年1巡目指名権(ロケッツ経由)
サンダーが貯めこんだ指名権をミッチェルに使うパターンです。1巡目が4本も付くなら自分がジャズのGMなら飛びつきます。
続いて2つ目のものです。
- サンダー:ドノバン・ミッチェル
- ジャズ:ジョシュ・ギディー、デリック・フェイバーズ、2024年1巡目指名権(ロケッツ経由)
サンダーがギディーを出すパターン。SGAとミッチェルのバックコートは確かに魅力的ですが、役割がやや被るのと、ギディーの将来性を考えるとちょっとなさそうです。
ルディ・ゴベアのトレードの噂
yardbarker.comから4つ見つけました。
- ブルズ:ルディ・ゴベア
- ジャズ:ニコラ・ブーチェビッチ、パトリック・ウィリアムズ、コビー・ホワイト、ドラフトロッタリー保障
ブルズがディフェンスにテコ入れする場合に考えられるトレードです。選手層は薄くなるものの、ロンゾ・ボール、ラビーン、デローザン、ゴベア、カルーソなどがロスターに残るので確かに良さそうです。
次はニックスとのトレードです。
- ニックス:ルディ・ゴベア
- ジャズ:ジュリアス・ランドル、アレック・バークス、クエンティン・グライムス、ドラフトロッタリー補償
チームとファンに不満を表明しているランドルを出すパターンですね。ニックスにはミッチェル・ロビンソンもいるので、このトレードが成立するとロビンソンは維持できるのかが不透明になります。
続いてホークスです。
- ホークス:ルディ・ゴベア
- ジャズ:ジョン・コリンズ、ダニーロ・ガリナリ、将来のドラフト指名権
ホークスにはカペラがいますが、ゴベアはカペラの上位互換として考えると守備力は向上しそうです。ただし、トレイ・ヤングに次ぐスコアラーが欲しい場合は、ゴベア獲得によってそれが難しくなりそうです。
続いてウォーリアーズとのトレードです。
- ウォーリアーズ:ルディ・ゴベア、ルディ・ゲイ
- ジャズ:アンドリュー・ウィギンズ、ジェームズ・ワイズマン、モーゼス・ムーディ、将来のドラフト指名権
ウォーリアーズがこのプレーオフでどこまで行くか?今のロスターである程度の手ごたえを感じていたら起こり得ないトレードでしょうか。若い選手の将来性を考えるとあまりウォーリアーズに旨味がないように思います。
最後はピストンズとのトレードです。
- ピストンズ:ルディ・ゴベア、ニッケル・アレクサンダー・ウォーカー
- ジャズ:ジェレミー・グラント、サディック・ベイ、アイザイア・スチュワート、ケリー・オリニク、将来のドラフト指名権
再建中のピストンズがベイと指名権を出すかはわかりませんが、グラントをもっと上手く使ってトレードした方がピストンズにとっては良いのではないでしょうか。
個人的にはブルズとニックスとのトレードは悪くない気がします。
今回は長くなりましたが、ジャズにとってミッチェルとゴベアのデュオ解体は避けられないように感じます。不仲説も聞こえてきますので、このオフシーズンに本当に動くかもしれません。
というわけで今回はこの辺で終わりにしたいと思います。いつも最後まで読んでくださってありがとうございます。また更新します。