再建中のニックスの新ヘッドコーチ候補にアトキンソン氏
というわけで、これまでニューヨークニックスの新ヘッドコーチにはトム・シホドー、暫定HCのマイク・ミラー、マイク・ウッドソンらの名前が挙がっていましたが、ここにきて新たにケニー・アトキンソンをピックアップしたというニュースが入ってきました。そこで今回はケニー・アトキンソンのキャリアを掘り下げていきたいと思います。
ケニー・アトキンソンのコーチとしてのキャリア
アトキンソンのNBAのコーチとしてのキャリアはニューヨークニックスで2008年に始まり、2012年までの4年間をマイク・ダントーニ、ダントーニが2012年に解雇されるとマイク・ウッドソンの下でそれぞれアシスタント・コーチとして務めました。
2012年から2016年まではアトランタホークスのコーチスタッフに加わり、主にマイク・ブーテンフォルツァーの下でやはりアシスタントコーチを務め、2016年から2019年のシーズン途中まではブルックリンネッツのヘッドコーチを務め、若手中心のロスターでありながら就任3年目にはチームをプレーオフに進出させています。
ざっくりアトキンソンのキャリアをおさらいしてみましたが、ダントーニとブーテンフォルツァーの下でみっちり4年間もアシスタントコーチを務めていたんですね。2人とも最優秀コーチ賞を獲得した名ヘッドコーチです。ダントーニはオフェンスに特化した人物で、ブーテンフォルツァーはスパーズでポポビッチと共に4回の優勝を果たした名将です。ではアトキンソンのコーチスタイルは?というと、ネッツ時代の3年半の実績を確認してみます。
ネッツでの成績
- 2016‐2017シーズン 20勝62敗 オフェンシブレーティング29位、ディフェンシブレーティング23位、ネットレーティング28位
- 2017‐2018シーズン 28勝54敗 オフェンシブレーティング22位、ディフェンシブレーティング21位、ネットレーティング24位
- 2018‐2019シーズン 42勝40敗 オフェンシブレーティング19位、ディフェンシブレーティング15位、ネットレーティング15位 ※プレーオフ進出
2019‐2020シーズンの途中、3月7日でチームを退任していますが、若手選手中心のチームをディフェンスで蘇らせた手腕は高く評価されています。実際に今回はニックスのヘッドコーチに名前が挙がっていますが、他にも再建を任せたいチームはたくさんあるはずです。今シーズン、ディフェンスが崩壊したチームや才能のある若手選手がいながら下位に低迷したチームからのオファーは本当にたくさんありそうです。一定のディフェンス力はありながら選手の育成に陰りが見えるブルズなどはフィットするのではないでしょうか。
ニックスにアトキンソンはフィットするか?
まず今シーズンのニックスは21勝45敗。ディフェンシブレーティングは112.4で23位。残念ながらプレーオフ進出を逃しました。開幕前にはドラフトでザイオン、FAでアービング、デュラントなどが獲得できたら!とファンは期待しましたが、思ったような補強ができませんでした。それでもRJ・バレットやミッチェル・ロビンソンなどの若手スター選手候補がいる将来楽しみなチームです。若手育成に期待が持てるアトキンソンがヘッドコーチになれば上手くいくはずです。またアトキンソンはニューヨーク出身なんだそうです。出身地でのヘッドコーチ就任・・なんだかありそうな話ですね。