ダニエル・タイスのディフェンスとスクリ-ナーとしての貢献度について

  • 2020年7月9日
  • 2022年3月9日
  • NBA, 選手
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というわけで今回はちょっとニッチな内容になります。それでもタイスに注目してほしくてブログにしてみようと思いました。きっかけはセルティックスの試合を観ていたときに、あまり注目していなかったけど「このタイスって誰?めっちゃ良い選手じゃん」と思わずうなってしまったからです。

ダニエル・タイスとは

ボストンセルティックスのダニエル・タイス
Daniel Theis

出典:GETTY IMAGES

まずタイスってどんな選手?というわけで基本情報を補足していきます。タイスは1992年4月4日生まれのドイツ出身の28歳。ドイツリーグで2009年から2017年までを過ごし、2017年の6月にセルティックスと2年契約を結んでNBA入りしました。ポジションはPF/Cで206㎝、111㎏。2019/20シーズンの主なスタッツは、シーズン中断までで58試合で23.8分出場し、平均9.3得点、リバウンド6.6、ブロック1.3を記録しています。スタッツ的には地味ですが、タイスのスタッツには表れない部分を掘り下げてみたいと思います。

今回注目した点は、タイスが今シーズンにマッチアップした選手のFG%と3PTFG%をどれだけ抑えているか?ということです。それをポジション別や他のエリートセンターのスタッツと比較してみます。

POSTIME%TOVBLKFGMFGAFG%3PM3PA3P%FTASFL
Daniel TheisC43.63771011875483324.26028
F39.1491512127544288134.69943
G17.2613212630940.8318237.86734
TOTAL1001475434877145.16719634.2226105
Hassan WhitesideC45.1312012927347.31647344123
F39.9326020743647.5409741.28951
G14.9415315938841256737.38036
TOTAL100104133495109745.18121138.4210110
Andre DrummondC48.6321814525556.9213855.34429
F34.8342017234250.3409044.44420
G16.7533115834046.5368542.47336
TOTAL1001196947593750.79721345.516185
Rudy GobertC45.4511213230743327940.55528
F36.6583719146840.83911533.98946
G18555324161739.14412634.95732
TOTAL100164102564139240.511532035.9201106
Brook LopezC45.2273711829939.5227728.63615
F40.1374919948141.46016137.310145
G14.6412516436944.4388843.25423
TOTAL100105111481114941.912032636.819183
Myles TurnerC43.2271411220255.4113135.54025
F41.7503913531143.4307838.58746
G15.1283112226546316547.74419
TOTAL1001058436977847.47217441.417190

出典:NBA.com

比較した選手は上からタイス、ホワイトサイド、ドラモンド、ゴベア、ブルック・ロペス、ターナーの6人。

すみません。ちょっと見づらいかもしれませんが、この表で立証したいのはタイスの機動力です。シュートを打たせない、またはプレッシャーをかけてシュートを落とさせるディフェンス力に注目していきます。

それぞれ説明していくと、POSはディフェンスでマッチアップしたポジション、TIME%はそのマッチアップしたポジション別の比率、TOVはターンオーバーを誘発した本数、BLKはブロックした本数、FGM・FGAはシュートを決められた・打たれた本数、3PM・3PAも同様、FTAはフリースローを与えた(打たれた)本数、SFLはシューティングファール数を表しています。

タイスはこれらの選手と比べると高さがないので、対センターへのディフェンスでは苦労しています。実際にセンターへのディフェンスではブルック・ロペスが一番抑えています。

ここで一番注目したいのはタイスのスリーポイントへのディフェンス能力の高さです。全ポジションに対しての被スリーポイント成功率ではタイスがこの中で1番目優れています。つまりタイスは、機動力を活かしてガードの選手へのプレッシャーもかけることができるため、相手のシュート成功率を低く抑えることに成功しています。

続いてタイスの検診性について

次の動画でタイスのスクリーナーとしてのプレーに注目してみます。タイスがテイタムのためにイングラムにスクリーンをかけてヘイズのブロックとリバウンドを防いでいます。

次もタイスがテイタムのためにイングラムにスクリーンをかけてフリーでスリーポイントを打たせています。

次はピック&ポップでタイスがスリーポイントを決める場面です。

タイスはスリーポイントを1試合平均で1.4本打って32.1%の成功率なので、あまり良いシューターとは言えませんが非常にバスケットIQが高く、周りの選手を活かす検診性の高さがよくわかります。

まとめ

ここまでダニエル・タイスのディフェンス面、スクリーナーとしての貢献度の高さについて紹介してみましたが、こんなに活躍してるのに2年$10M(1,000万ドル)はコスパが良すぎます。

セルティックスといえば、テイタム、ブラウン、ウォーカー、ヘイワード、スマートの5人に注目しがちですが、試合をよく観るとタイスのようなディフェンスと味方のためにスクリーンをかけ続ける選手にももっと注目してほしいと思って、今回のようなブログを書くことにしました。

今回のブログはNBA.comとForbesのHunter Felt 氏の記事、Chris Grenham氏の記事を参考にしました。リンクをそれぞれ貼っておきます。それと以前書いたセルティックスのオフシーズンの戦力分析も貼っておきます。

https://www.forbes.com/sites/hunterfelt/2020/04/30/how-daniel-theis-became-one-of-the-biggest-bargains-in-boston/#448ebb26473d

https://www.forbes.com/sites/chrisgrenham/2020/01/14/daniel-theis-remains-one-of-celtics-unsung-heroes/#13f1313368f4

アデトクンボのディフェンスについてのブログ↓

https://theadmiral50.net/nba/2020-antetokounmpo-fg

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https://www.amazon.co.jp/gp/product/B077GMR6HN?ie=UTF8

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